出版社内容情報
パピーウォーカー(盲導犬の候補犬を約1年間育てるボランティア家庭)の元で育つ、ラブラドール・レトリーバーのカンタ。ある日、自分が盲導犬の候補犬であることを知り、動揺します。
大好きな家族から離れ、気ままな生活はできず、ユーザーのために一日中忙しく働くと聞かされ、「盲導犬にならない訓練」をしてみることに。けれど、なぜか心苦しい。やがて盲導犬になることを自ら志します。
涙と笑い、約1年間の心温まる成長物語。
子犬が盲導犬になっていく過程がわかる。シリーズ第一弾!
内容説明
ボクは、ラブラドールレトリバーのカンタ。大きくなったら、盲導犬という犬になるらしい。そしたら、いまみたいにのんびり歩けないのかな。木の枝をひろったり、電車をながめたりもダメ!?それに、家族のみんなとお別れしなくてはならないなんて…。
著者等紹介
草野あきこ[クサノアキコ]
第32回福島正実記念SF童話賞大賞受賞。『おばけ道、ただいま工事中!?』(岩崎書店)でデビュー、同作品で第49回日本児童文学者協会新人賞を受賞。『魔女ののろいアメ』(PHP研究所)が第65回青少年読書感想文全国コンクール(小学校低学年の部)課題図書に
かけひさとこ[カケヒサトコ]
玩具・キャラクター雑貨の企画開発会社勤務を経て、イラストの仕事を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨシ
9
パピーウォーカーに預けられた盲導犬候補犬のカンタ。「(自由が無くなる盲導犬になるなんて)かわいそう」と通りすがりの人に言われて…盲導犬の意味や意義を犬の立場から描いた児童書。可愛いらしい表紙で子どもたちも手に取りやすく、人気がでそう。2025/05/03
はるる
7
盲導犬候補のカンタが1歳になるまでの心の動きを、まるで人間の子供のように描いた作品。盲導犬になんてなりたくない!と、わざと悪いことをしてみたり、やっぱり褒められるとうれしかったり、うちの犬も(盲導犬ではないけれど)反抗期があったなぁと、そうそう息子や娘たちにもこんな時期があったなぁと、しみじみとしながら読んだ。人間でも犬でも、幼少期の微妙な心の揺れを書くのが、草野あきこさんは抜群にうまい。2023/07/18
sora
0
小2 おすすめ★22024/12/31