内容説明
としょかんは、まちのひとたちが、ほんをよんだり、かりたりするところ。としょかんには、だれでもはいれます。ライオンでも?あるひ、まちのとしょかんに、おおきなライオンがやってきました。
著者等紹介
ヌードセン,ミシェル[ヌードセン,ミシェル][Knudsen,Michelle]
ニューヨーク在住の作家、フリーの編集者。作品は幼児向けの絵本が多い。図書館に勤めた経験もある
ホークス,ケビン[ホークス,ケビン][Hawkes,Kevin]
メイン州在住のイラストレーター。自作の絵本のほか、数多くの絵本の絵を描く
福本友美子[フクモトユミコ]
児童書の研究、評論、翻訳、書誌作成などをする。立教大学講師。図書館に勤めた経験がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
421
ミシェル・ヌードセン作、絵はケビン・ホークス。図書館といえばライオンが付きもの。なにしろ、ニューヨーク公立図書館の正面入り口も2体のライオンの像がしっかりと守っているくらいだから。お話は一貫して図書館の利用の仕方をさりげなく、あるいはこれ見よがしに伝えようというもの。嫌味なほどではなく、いい子たちは素直に受け入れるのだろう。絵はいかにもアメリカンなもの。パステルトーンで柔らかなタッチだ。この絵本の特徴は図書館の日常とライオンという非日常を自然に融合させたこと。まさしくそれこそ図書館と絵本の世界なのだ。2023/10/07
Willie the Wildcat
295
久しぶりに次男と一緒に。以前は「図書館にもライオンがいるのか・・・」との夢のあるコメントでしたが、今日は「良いことしたのだからライオンが図書館に戻れてよかったね。」とのこと。ストーリーもそうですが、絵も温かくてお気に入りの一冊。2011/11/07
アサガオ先生
255
「世の中には沢山のルールがある◇ルールさえ守れば、人種、性別、民族をこえ、全ての人に平等に与えられる権利がある◇決して人を見下したり、姿格好、人種で人間をおしはかってはならない◇本の前では、全ての人が平等であり、知識を得る権利がある◇時に『ルール』を破らなければ、大切な人を守れないことがある。パトカーも、消防車も、救急車も、人の命を守る為にものすごいスピードで走っている◇ライオンは自分ができる事をやりきった◇子どもたちに、法の前では全ての人が幸せになる権利があることを伝えたい◇偏見、苛めを無くしたい」2016/11/27
AKIKO-WILL
176
表紙の絵を見たら読みたいと思っていたので図書館で見かけて嬉しくなりました。としょかんに突然現れるライオンに司書は驚くがとしょかんの規律を守っているなら追い出さなくて良いと館長が良い。好きにさせるのですが、このライオンがとても可愛い。読み聞かせが好きでとしょかんでお手伝いもするライオン。こどもたちのソファにまでなるライオン。読んでいて癒される絵本です!2016/02/13
サク
159
図書館には、多くの知識と想像力、勇気と希望を与えてくれる本が何万冊と置かれている。世界では、日本のように平等に教育を受けられず、読みたい本を読めずにいる人たちが数多くいる。絵本『おおきなあな』が浮かんでくる。世界中で教育が十分受けられないというたくさんの『あな』に落ちている人々がいる。ライオンの存在は、誰もが平等に本を読める権利があることを伝えている。また、一度本の世界に入ることで、ただルールを守る事だけが大切なのではなく、時として、人を救うためにやらなければならないこともあることを学んだのだと思う。2015/03/21