内容説明
夫にさられて、万引きをくり返す主婦に、多くの人間が入れ乱れて物語は進むが、はれて本当の幸せにたどりつく「気まぐれな犯罪者」の表題作のほか、高層ビルの火災に立ちむかう平凡なサラリーマンの勇気と選択を描いた「脱出順位」。全4短編を収録。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県に生まれる。1976年、『幽霊列車』でオール読物推理小説新人賞を受賞。1978年『三毛猫ホームズの推理』が好評を博し、人気作家となる。以後は『ひまつぶしの殺人』『セーラー服と機関銃』『探偵物語』など話題作を次々と発表。「三毛猫ホームズ」シリーズを筆頭に、ユーモア・ミステリー、ホラー、サスペンス、青春小説、恋愛小説など多彩な作品を世に送り出し続けている
はせがわひろこ[ハセガワヒロコ]
東京都に生まれる。セツ・モードセミナー卒業後フリーに。2000年、HBギャラリーにて個展。書籍、エディトリアル、広告、WEBサイトなどを中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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acha
4
久々に、図書館で児童書☆短編4本で、一つ一つがしっかり赤川節で面白かった。脱出順位では、涙が……。最近忙しくて、このくらいのサラッとしたのがちょうどいい2015/10/14
kaizen@名古屋de朝活読書会
4
子供向けに再編した短編集。()内は初出の単行本の標題 金メッキの英雄(幽霊はテニスがお好き) 残された日々(死者におくる入院案内) 気まぐれな犯罪者(秘密のひととき) 脱出順位(1日だけの殺し屋) 4作品とも既出の単行本がある。 人間の感情の機微に触れた、家族愛が底流にある物語。 社会の所為にするのではなく、人間の思いを尊ぼうとしている。 題材としては社会問題である、組織犯罪、医療過誤を扱うが、 焦点は人間の感情ではなく、人間の他人との言葉のやりとりに当たっている。会話でつないでいく赤川次郎作品2011/08/16
ソーナノ
2
金メッキの英雄/残された日々/気まぐれな犯罪者/脱出順位2013/07/12
南
2
赤川次郎さんを久しぶりに読みました。いい意味でも悪い意味でもさくっと読める(読めてしまう)ミステリー。ミステリの入門書として子供が読むにはいい作家さんなのかも知れません。が、収録してある短編は子供が対象とは思えない重さの内容だった気がします。2013/03/17
ほこ
2
赤川次郎さんとゆうことで、ちょっとした興味をもち読みました。やっぱり面白おかしい本ばかりではなく、しっかりと人間の心を描いたこうゆう本をもっと読みたいなと思いました。2012/06/11