内容説明
けいびいんのおじさんがおおきなあくびをしていると、まどをたたくおとがしました。たたいているのはきつねです。「あれにのせて！」「あれって、あれかい？」きつねはこくんとうなずきました。
著者等紹介
戸田和代［トダカズヨ］
東京都生まれ。『ないないねこのなくしもの』（くもん出版）で日本児童文芸家協会新人賞、『きつねのでんわボックス』（金の星社）で浜田広介賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
93
お休みの遊園地で遊べたらどんなに楽しいのでしょう。どんな乗り物も待たずに乗れて、まるで自分だけの宝物のような感じですよね。 そんなお休みの遊園地にやってきたキツネや、山のお友達の動物たちが観覧車に乗るお話。動物たちの楽しい気持ちや警備員のおじさんの優しい気持ちが伝わってきますが、おじさんの孤独で寂しい気持ちも沁みてきて、少し切なくなってきたりもします。 そんなお話にピッタリな絵も良かったです。2021/10/28
masa@レビューお休み中
54
遊園地のお休みをテーマにするだなんて、なんて魅力的なんだろう。遊園地がお休みの日にきつねがやってきます。そして、警備員のおじさんに観覧車に乗りたいとお願いをするのです。きつねはお休みだということがわかっていて、敢えてここに来たというのですが…。遊園地のお休みって、普通の人たちが立ち入ることができない場所なのに、そこに入れてしまう。お休みの遊園地を独り占めしちゃうだなんて…夢のような物語ですよね。淡いパステル色の観覧車がまた幻想的でキレイなんです。こんな観覧車に乗りながら地上を見下ろしたら楽しいだろうなぁ。2013/01/16
ミーコ
31
図書館のオススメコーナーで、ほんわかあたたかな表紙の絵に惹かれて借りました。観覧車に乗せて欲しいとキツネ君のお願いを聞いてあげる警備員のおじさん。次々と仲間達を。。。 今度はおじさんが、お山にー。残念❕ また逢えると良いな〜と思います。2020/07/05
mntmt
18
また会えるといいね。2018/11/15
anne＠灯れ松明の火
17
読友さんご紹介で、予約。戸田 和代さん、たかすかずみさんコンビの絵本があるので、絵本だと思っていたら、こちらは童話。遊園地がお休みの日、きつねが来て、観覧車に乗りたいという。警備員のおじさんは、「一回だけ特別だよ」と乗せてやる。すると、次の休みの日に……。後半のおじさんの行動が意外だけど、うれしいものだった。でも、おじさんに家族がいないようなのが、寂しい。登場人物を増やすと、話がぼやけるのかもしれないが、奥さんやお子さん、お孫さんとの行動だったら、良かったような……。2022/01/01
