出版社内容情報
カヤの笛は,大風が吹き海は波だち,すべてのものを壊すふしぎな魔力を秘めた笛。この笛をめぐり,部族間に激しいいくさが……。 小学生高学年から
内容説明
大和に朝廷ができる以前、北つ海の地方・竹野に、マワカひきいる一大部族が暮らしていた。この地には、潮満玉と潮涸玉という、海水を思いのままにあやつることのできる二つの玉がかくされていた。遠いむかし、この玉をめぐって多くの血が流された苦い経験から、二つの玉は、だれの目にもふれぬよう、代々の族長によって守られてきたのだ。しかし、野望をいだくフヒトたちの反乱がおこり、マワカは族長の座を追われることになる。北つ海の平安を守るには。マワカがいましなければならないことは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
67
古代の小国に起こった跡目争い。大国が放った不気味な間者や、不思議な力を持つアイテム、謎めく巫女姫など設定が面白い。もう少し長尺だったらもっとわくわくできそうなのにな。2021/03/16
りー
17
潮満の玉・潮干の玉を巡っての古代ファンタジー。児童向けなのであっという間に読み終わります。平和なクニを守る巫女姫と、ヤマト側に傾いた隣国、遠い大陸の間者たち…。好きな設定でした。大人としてはもう少し厚みが欲しくなりますが、たまにはこれくらいあっさりしているのも良いな、と。2020/06/21
にゃも
0
古代日本を舞台に各地に勢力を伸ばそうとする大国とそれに抗う小さな集落を描いた話。よくあるシチュエーションだが、『潮満玉』『潮涸玉』や謎の女性をからめるなどの工夫がみられる。とは言えやはり大人には物足りなさが残る。2013/04/27
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