出版社内容情報
かつて自分の可能性を追求し、生きる道を見つけるために奮闘した日本の女たちがいた。
熱く、激しく生き抜いた31名の物語。
今を生きる子どもたちに贈る渾身のメッセージ!
内容説明
かつて自分の可能性を追求し、生きる道を見つけるために奮闘した日本の女たちがいた。熱く、激しく生き抜いた31名の物語。いまを生きるあなたに贈る、渾身のメッセージ!
目次
実業家 広岡浅子
医師 荻野吟子
教育者 津田梅子
作家 樋口一葉
ジャーナリスト・教育者 羽仁もと子
日本画家 上村松園
歌人・詩人 与謝野晶子
文筆家・運動家 平塚らいてう
運動家 市川房枝
運動家 加藤シズエ〔ほか〕
著者等紹介
落合恵子[オチアイケイコ]
1945年、栃木県生まれ。作家。子どもの本の専門店「クレヨンハウス」と女性の本の専門店「ミズ・クレヨンハウス」、オーガニックレストラン等を東京と大阪で主宰。総合育児雑誌「月刊クーヨン」、オーガニックマガジン「いいね」発行人。著書多数
小杉みのり[コスギミノリ]
1977年、神奈川県生まれ。『世界恐竜発見地図』(ヒサクニヒコ著、産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞)、『空の探検記』(武田康男著、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞)(いずれも岩崎書店)などの企画・制作・執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とよぽん
50
世の慣習や男尊女卑の家父長制によるしがらみが手かせ足かせとなって女性の前に壁、頭上にガラスの天井・・・。そこを突破した31人の女性を紹介。落合恵子さん監修、「手紙」と名付けられた前書きも、すごくいい。本はドアノブのようなものだ、とある。ドアを開ければ違う光景が広がるのだ。1849年生まれの広岡浅子さんから1950年生まれの米原万里さんまで、31人。鬼籍に入るまで情熱を燃やし続け、後に続く女性たちが進みやすいように心をくだかれた方々に感謝。今を生きる女性(老いも若きも幼きも)たちに、届けたい。2022/02/08
すだち
43
女性というだけで障壁になった時代に志を貫き、道を極めた人たち。今は教育は男女平等に受けられるが、女性が輝く社会づくり本部があるくらいなのでまだ男女平等とは言いがたい。特に印象に残った所。与謝野晶子は11回の出産で13子(双子が2組)をもうけている。うち何度かは当時最先端の無痛分娩。アイヌ文化の伝承者、知里幸恵さんは金田一京助氏と交流があったそう。リアル熱源。茨木のり子さんのまっすぐな言葉。自分の感受性は自分で守ります。小林カツ代さんの明快なレシピにはずいぶんお世話になったし、朗らかな笑顔も忘れられません。2022/06/04
b☆h
43
どんな人たちが紹介されているんだろう、と軽い気持ちで手に取ったけど、何度も頭を殴られるような衝撃を受けた。一人につき4ページ、計31人の功績を主に紹介されていたが、そのたった4ページの濃さといったら…!ほとんどの人が名前しか知らない人だったのに、一気に引き込まれてしばらく放心状態。全ての人の強さと直向きさに何度も胸が詰まった。時々データ的なことも挟まれていて、気になって調べたりしてまた新たな世界を知ることが出来たし、考えさせられた。そして何よりも勇気をもらえた。これから先何度も読み返すと思う。2022/05/21
がらくたどん
41
誰が見ても社会に大きな実績を残した女性達だが、彼女達だって自分で考え行動しているうちにちょっとずつ時代の「らしさ」からはみ出してしまいはみ出た部分に隙間が出来て通り道が出来てという感じだろう。巻頭の落合恵子氏の「本はドアノブ」という言葉が良い。壁を壊して通り道を作るのはすごく大変だが、既に誰かが通った事のあるドアならば何とかなる。古びて開かなそうでも、新しいノブをつけてみたら開くかもしれない。建具屋よろしくノブをつけて回るのは大人の役目。壁にドアをこさえようとする子がいたら工具もって手伝うのも大人の役目。2022/03/13
Roko
36
この本を読みながら感じたのは「スゴイ女性が大勢いたのだ!」ということと、それ以上に女性が何かをすることをことごとく邪魔をする「女には無理だ、女にはできない」という考え方を押し付けてきた歴史の重さに打ち砕かれそうな気持になってしまいました。でも、くじけている場合ではありません。この本は子供向けですけど、大人にも読んでもらいたい。いいえ、大人こそ読んで欲しい本です。未来の子供たちが生きやすい世界を作るために! #NetGalleyJP2022/03/04