内容説明
俳句は、五・七・五の十七音からなる世界でいちばん短い詩です。現代の風景に、あんな人のこんな姿を描きだします。いろんな人の俳句を十四句収録。
著者等紹介
村井康司[ムライコウジ]
1958年、北海道函館生まれ。1993年に作家の小林恭二氏の句会で俳句をはじめる。俳句同人誌「恒信風(こうしんふう)」を1995年に創刊、編集人をつとめる。他に俳句誌「豈(あに)」同人
のりたけ[ノリタケ]
1978年、兵庫県生まれ。イラストレーター。セツ・モードセミナー卒。展覧会、壁画制作、エディトリアルを中心に国内外で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
56
俳句を絵本で読む。しかも一句ごとに折りたたんだページを開いて、見開き3ページのワイドなイラストが描かれている。シンプルでコンテンポラリーなデザインに、俳句の世界をまざまざと見る思いがする。中でも寺澤一雄、種田山頭火、宇多喜代子の句が味わい深いと思った。山頭火は、もちろんタイトルの「うしろすがた」で始まる句だ。俳句でこんな鑑賞が可能だとは、なかなか思いつかないだろう。同じ句でも、こうしてイラストを伴ってみると、世界がすっと心に入る気がする。それらしい写真と組み合わせた本もありそうだが、イラストの方がいい。2021/06/16
ハルマル
5
絵が現代だけど松尾芭蕉なども入ってびっくり!それだけ古びれない歌が集まる。「チューリップ模様のシャツで敵迫る」蓮菩/「髪生えて溶顔青し五月雨」松尾芭蕉2019/12/20
遠い日
5
人の姿というものは、その人の心情を否応なく映し出す。隠していると思っていても、ふと滲み出すものだ。憂う人、遊ぶ子ら、佇む背中、いろいろなシーンの含みのある風景が、何だか愛おしい。のりたけさんの絵には初めて出会う。松尾芭蕉の句に添えた絵で、現代のワンシーンに蘇った俳句にどきりとする。2013/07/03
やの
5
絵と文字との絶妙なマッチ具合がすてき。「算術の少年しのび泣けり夏」(西東三鬼)「パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか」(山口誓子)「髭生えて容顔青し五月雨」(松尾芭蕉)2011/08/25
ぴゃっぴゃ
5
これはいい本だ!俳句そのものは勿論、イラストもコメントもシュールで味わい倍増。俳句にもっとふれたくなる。まずはこのシリーズからかな。2010/11/27
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