出版社内容情報
江戸末期、海を漂流していた所をアメリカの船に救われ、そのままアメリカへと渡ったジョン万次郎。
アメリカで教育を受け、帰国後大いに活躍した波乱万丈の人生を物語で読む。
内容説明
ジョン万次郎は、天保12年(1841年)土佐の仲間と共に漁に出ます。ところが悪天候のため、船は遭難して、無人島の「鳥島」に漂着します。漂着から143日後、仲間と共にアメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号によって助けられます。この船長との出会いが万次郎の人生を大きく変えることになりました。幕末の志士たちにも大きな影響を及ぼした万次郎のアメリカ時代を中心に描きます。
目次
第1章 ジョン・マン、三年四ヶ月の捕鯨の旅から帰る
第2章 ジョン・マン、サンフランシスコへ
第3章 ジョン・マン、ハワイへ
第4章 ジョン・マン、ハワイから日本へ
ジョン・マン、その後
著者等紹介
金原瑞人[カネハラミズヒト]
岡山県生まれ。翻訳家、法政大学社会学部教授。歌舞伎や古典落語にも造詣が深く、特に江戸から明治の怪奇小説に関心がある
佐竹美保[サタケミホ]
画家。富山県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
11
《私-図書館》アメリカでの、暮らしがメイン。遭難者が、知らない場所で、頑張って、学んでいく姿に感動した。2021/09/05
さーちゃん
3
10歳5ヶ月 母未読。長女曰く、今まで読んだ伝記と違うらしい。伝記本は幼い頃から始まる事が多いけどこれは、いきなり成長している所からスタートしているので読みづらくて、ちょっと分かりにくかったらしい。ストーリーで楽しむ伝記シリーズ。石崎さん令丈さんは読みやすかったらしいが、本書は少し長女には難しかったようだ。2022/08/20
d2bookdd
3
なんとなくしか知らなかった人物。アメリカ時代を生き生きと知る事が出来ました。2020/04/20
必殺!パート仕事人
2
金原さん著、佐竹美保絵、ということで読みました。アメリカでの生活に想像の余地があるのですね。山本一力さんの作品もそこからなのでしょう。2022/05/14
ほんのうさぎ
2
ほとんどアメリカで体験したことに紙幅が割かれていた。あとがきのとおり、本当にこんな風に考えて過ごしていたかはわからないけど、幕末の開国を迫られていた時に世界で起きていたこと、世界からどう見られていたかの視点は面白かった。日本から漂流する人が多かったということにも驚く。捕鯨船で稼いだり、ゴールドラッシュを経験したり、それで無事に日本に帰って母親に再会できたのには感動する。その後、アメリカの養父母にも会えたようで日本とアメリカに親がいる幕末の人ってだけでも本当にすごいなと思う。2021/05/08