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出版社内容情報
美しいお岩さんがたくらみによって醜い顔になって恨みをもつ。いろいろな映画や、歌舞伎などでも取り上げられる代表的な怪談。
目次
1 演劇部、文芸部長に泣きつく
2 最後が、ない!
3 大会一ヶ月前なのに、まだ?
4 うそ!もう大会一週間前だよ
著者等紹介
金原瑞人[カネハラミズヒト]
岡山県生まれ。翻訳家、法政大学社会学部教授。歌舞伎や古典落語にも造詣が深く、特に江戸から明治の怪奇小説に関心がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
色々甚平
7
四谷怪談から始まらず、高校演劇部が四谷怪談をやりたいからと台本を依頼するところから始まる。そこで四谷怪談から派生して作られた映画や小説の簡単な説明がされるので、そちらを知っている人も違いを知ることができる。ド畜生の伊右衛門がまさに末代まで呪われる状態になっているので、ざまあないのと共に恨みの怖さも味わえる。一般的にはお岩さんが脚光を浴びるが、小平の亡霊もなかなかの活躍を見せてくれる。しっかりと原作終盤の概要も話されているが、あくまでも演劇脚本なので翻案された終盤も用意され、また新しい四谷怪談を楽しめた。2017/08/26
スターライト
7
恥ずかしながら、超有名な四谷怪談のストーリーを本書で初めて知りました。お皿を数えるアレと勘違いするとは…。岡山の架空の高校が演劇大会で上演するのに、文芸部に助けを求めることから始まる。演目は四谷怪談に決まり、その脚本が本書の中身。主人公の伊右衛門の身勝手な行動が、妻はおろかそのまわりの人々にも死をもたらす。極悪非道ともいえる伊右衛門に、それでも思いを寄せるお岩。ラストには賛否両論があるだろうなあ。ちなみに岡山で「内山下」と書けば「うちさんげ」と読む。丸の内高校ならぬ丸の内中学はあったが統廃合でなくなった。2017/08/22
あかんべ
5
おなじみお岩さんの話なのだが、伊衛門さんが悪い悪い。また妹を巡っての三角関係とかおどろおどろしさは、薬によって顔がくずれ、櫛けずるたび黒髪がばさりばさり抜けるシーン。2016/04/28
潤子
3
男ってやつぁ…。2020/08/12
ララ
2
歌舞伎の名作を、高校演劇部の芝居に置き換えて、分かりやすいストーリーで読ませてくれる。お岩と小平の手下として、ネズミと蛇が暗躍するのは初めて知った。あとがきに、現代にふさわしく、お岩のうらみを悲しみに置き換えた、とあったけれど、そこは、うらめしや〜で描いてほしかったな、と思う。それにしても、怖くて面白かった!シリーズ、追いかけたいと思います2021/09/27