ストーリーで楽しむ日本の古典 落窪物語―いじめられた姫君とかがやく貴公子の恋

越水 利江子【著】/沙月 ゆう【絵】

岩崎書店（2012/12発売）

• サイズ A5判／ページ数 195p／高さ 22cm
• 商品コード 9784265049820
• NDC分類 K913
• Cコード C8393

出版社内容情報

日本版シンデレラストーリー。平安時代、キャリアウーマンもいれば継子いじめも普通にあった！今と変らない人間模様に納得の物語。

継母にいじめられた落窪をなんとか救いたいと思う侍女。やがてすてきな貴公子が現れて、落窪を救い出そうとする。日本にもあるシンデレラストーリーにおもわずうっとり。

【著者紹介】
【越水利江子・著】　　高知県で生まれ、京都で育つ。『風のラヴソング』（岩崎書店）で日本児童文学者協会新人賞、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。また、『あした、出会った少年ー花明かりの街でー』（ポプラ社）で日本児童文芸家協会賞を受賞。ほかに、『ファースト・ラヴ』（岩崎書店）、「忍剣花百姫伝」シリーズ（ポプラ社）、『もうすぐ飛べる！』（大日本図書）、『よみせぶとん』『かいぞくぶろ』『ごっとんクリスマス』（以上、新日本出版社）、「百怪寺・夜店」シリーズ（あかね書房）など多くの作品がある。

目次

１　光りかがやく貴公子たち
２　かなしみの姫君
３　少将の恋
４　恋文
５　北の方の陰謀
６　愛しき盗人
７　四つ葉姫の結婚
８　幸せのゆくえ

著者等紹介

越水利江子［コシミズリエコ］
作家。東北芸術工科大学客員教授。日本ペンクラブ、日本児童文芸家協会所属。『風のラヴソング』で文化庁芸術選奨新人賞、日本児童文学者協会新人賞、『あした、出会った少年』で日本児童文芸家協会賞を受賞

沙月ゆう［サツキユウ］
ゲームをこよなく愛するイラストレーター・漫画家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たまきら]

世界中に薄幸の美少女がいて、みんなそういうお話が好きなんだなあ…と納得がいく日本のシンデレラ物語です。みんながみんなそれなりに幸せになるエンディングが面白く、楽しく読みました。娘のために借りてきたんですが、もともとシンデレラが好きでない娘さん放置。…女子度って何…。

2021/10/20

[どあら]

図書館で借りて読了。本筋はおなじでも、書く人に寄って解釈が違うのが面白くて読み比べをしています。(^^)

2018/12/19

[花林糖]

（図書館本）日本版シンデレラ「落窪物語」面白すぎです。関連本読みたくなりました。兵部に涙です。

2017/03/08

[喪中の雨巫女。]

《私‐図書館》久しぶりに読みました。（訳が田辺聖子先生他）日本版シンデレラですよね。北の方って意地悪ですよね。(笑)

2013/02/26

[なま]

★4.3　やっぱ古典は良い！！現代版のシンデレラストーリーである落窪。あこぎと惟成の恋、三郎の勇気、馬面の優しい兵部、メインストーリーだけでなく周囲のキャラも魅力的。源氏物語等にも登場する、きぬぎぬの文や三日夜の餅もわかりやすく書かれている。典薬助が落窪のもとに訪れた晩、確かあこぎの機転で月の物だと初夜を交わしたが落窪自身が腹痛を訴える等、内容が児童用だからか？簡易な物になっている点はあるが、継母のいじめ、道頼との純愛、キュンキュンすること間違いなし。

2022/10/27