世界の少女名作<br> アンクル・トムの小屋

世界の少女名作
アンクル・トムの小屋

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  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784265048083
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

内容説明

シェルビー農場のアンクル・トムの小屋では、近隣の黒人奴隷たちがあつまって、世間話をしたり聖書を読んだり歌を楽しんだりしていた。みんなからしたわれていたトムは、主人の事業の失敗のために奴隷商人に売られてしまう。つぎの主人セントクレアもトムを大事にし、解放を約束するが、直前に亡くなり、トムは悪徳農場主レグリーに引渡される。―数かずのエピソードを通して奴隷制度の非人間性をうったえ、そのなかで誇り高く生きたトムの姿を描く、ストー夫人の名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tera

6
児童向けの抄訳なので味わう暇もなく読み終わったという感覚。黒人奴隷は野蛮だと決めつけ迫害しても良いというコンセンサスがあるから罪の意識なく虐げる事ができたのだろうと思う。この価値観がはびこっていたのがほんの150年前だというのが驚きだ。現代社会においても様々な問題があるのはたしかだが、こういった話を読むと逆説的に人類は少しずつ前進していると感じる事ができる。2016/04/25

みとん

2
アメリカの黒人奴隷たちのおはなし。奴隷ながら、主人に優秀で信頼されているトム。しかし、主人が事業に失敗し、借金返済のためにトムを売らざるを得なくなった。「いつかきっと買い戻す」という約束をし、トムは妻と子を主人のもとに残したまま、新たな主人のもとへ売られる。そこでも信頼されたトムだったが、新たな主人が事件に巻き込まれて死んでしまう。次の主人は黒人奴隷たちを人間として扱わないひどい人で、さらに奴隷同士も憎み合うひどい場所であった。しかし、心の自由を失わず、神を信じ続けた優しい奴隷アンクルトムのおはなし。2013/07/24

こたこた

0
世界史で聞いたことがあったので手に取ってみたのですが、とても深く感動できる物語でした。奴隷のほとんどが神さまを見放した中、それでも一心に神さまに祈るトムは稀に見る信心深い人で、そんな素晴らしい人がどうしてこんな目にと別段キリスト教徒でもない私でも涙が零れました。黒人でも混血でも人間の根源はみな同じで、人の悪意によって心が歪んでしまうのはとても悲しいことです。すべての苦境に耐え抜くトムの姿は敬意の念を抱かざるを得ません。2015/12/15

タケハル

0
世界史の授業より。 ジュニア版だったが、人が人を売るということ、人が人を虐げることが普通となっているという当時のアメリカ南部の様子ありありとが見えた。しかし私のなかで奴隷制度への反感がつのったとき「南部は奴隷を使わないとやっていけない」という発言に、ハッとさせられるものがあった。2015/08/19

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