内容説明
今から100年前。白瀬中尉は未開の大陸・南極にあこがれ、まだだれも到達していなかった南極点をめざした。過酷な状況の中、熱い情熱と探検精神で未知の世界へ立ち向かった白瀬中尉の生き方は、わたしたちにさまざまなメッセージを伝えてくれる。
目次
第1章 白瀬中尉の一生(村一番のわんぱく少年;「探検家になりたい!」;軍人としての出発;千島列島での越冬生活;南極探検の計画;開南丸の船出;氷の海で引き返す;シドニーでの野営生活;ふたたび南極へ;南極大陸への上陸;突進する犬ぞり隊;ブリザードの脅威;雪原にひるがえる日の丸;帰国の途へ;借金の返済と不遇の晩年)
第2章 新「しらせ」につながった子どもたちの声
第3章 白瀬中尉に学ぶ「探検する心」
著者等紹介
池田まき子[イケダマキコ]
1958年秋田県生まれ。児童書ノンフィクション作家。雑誌の編集者を経て、1988年留学のためオーストラリアへ渡って以来、首都キャンベラに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
50
中学生のおすすめ本リストに入れているのに未読でした。休校中読了。今から100年前、未開の地だった南極大陸にあこがれ、南極点を目指した白瀬中尉の伝記。字も大きくふりがなもあるので小学校高学年から読める。▽[第1章:白瀬中尉の一生]きつね生け捕り事件、屋根から転落事件。5つの教え「酒を飲まない、たばこを吸わない、茶を飲まない、湯を飲まない、寒中でも日に当たらない」子供時代は北極探検を夢見ていた。[第2章:新「しらせ」につながった子どもたちの声][第3章:白瀬中尉に学ぶ「探検する心」]年表あり。2020/05/28
鷺@みんさー
16
『熱源』からのリンク的読書。熱源には書かれていなかった部分で、彼らはここでも熱い戦いを生きていたのだなぁ。2022/02/03
メープル
11
南極観測船『しらせ』の名前のもと、となる白瀬中尉のお話。 子供の頃に冒険家をめざし、誰も到達してない南極点をめざす。その情熱が凄く心をうたれました。2020/09/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
1910年、まだだれも到達していなかった南極点をめざした日本人、白瀬中尉。過酷な状況の中、情熱と精神で未知の世界へ立ち向かう。実話。2018/12/14
ともがら
4
白瀬中尉の偉業が、このような児童書で読めるようになるとは、うれしい ぜひ多くの児童に読んでもらいたい2016/06/15