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出版社内容情報
一六ニ0年、アメリカへむかうメイフラワー号。その船上に、十二歳の少女、メムがいた。メムは、航海中のさまざまな出来事を日記につづっていくのだった…。 小学生高学年から
内容説明
わたしはメム。正式にはリメムバー・ペイシェンス・フィップルよ。わたしたちはいま、メイフラワー号という船で、新大陸アメリカへむかって航海しているところなの。たいくつになるくらい、果てしなくつづく大海原。時折おそってくる嵐。乗客どうしの争い。そして船酔い。とてもつらいことばかりだけど、ひとつだけ気持ちがおちつくことがある。それは、ママが作ってくれた、きれいな日記にむかっているときよ。仲のいいお友だちとお話しするように、毎日のできごとを、この日記に綴っていくわ。―アメリカのベストセラーシリーズ第一作。
著者等紹介
ラスキー,キャスリン[Lasky,Kathryn]
児童書、成人むけの書をふくめて30冊以上も本を出版している、アメリカの作家。おもな作品には、『カエデ糖の季節』(ニューベリー賞佳作)『夜の旅』(全米ユダヤ関係優秀作品賞)『炎のかなたに』(ヤングアダルト全米図書最優秀賞)などがある。そのほかにノンフィクションの児童書に貢献したとして、ワシントンポスト児童書協会賞を受賞している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ありんこ
5
子どものころ、外国のドラマや有名な文学作品のアニメをみて育ちました。今の子どもたちにも、もう少し良質なテレビ番組に触れる機会があるといいのになあと感じます。宗教的なことを理由に、アメリカに上陸した人たちがいるということを知り、興味を持って読みました。少女の視点ですが、周りの大人のことを観察し、自分のできることをしっかりとやって生きている彼女に元気づけられました。2022/04/21
星落秋風五丈原
3
リメムバー・ペイシェンス。がまんを忘れるな。 よりによって、こんな名前をつけられた少女は、メイフラワー号の 乗客として、アメリカへの旅に出る。 常に揺れ続ける足もと。閉塞された環境。船酔い。嵐。 航海の間中、常に我慢の連続だった彼女は、言えない思いを、 彼女のもう一つの人格、イムペイシェンス(苛立ち、ペイシェンスの対義語)の 名をつけた日記に残す。とはいっても、日記に綴られる内容も、彼女自身の もともと明るく行動的な性格を反映して、うじうじとした所がなく、ストレート。 2005/10/26
ぽけっとももんが
1
そういえば、この時代のアメリカのものを初めて読んだ。ピルグリムファーザーと呼ばれる、アメリカに移民した清教徒たちの物語。少女の日記の形をとっているので読み易い。その分物足りなさもあるけれども、それはわたしがオトナだからということかな。この約二百年後には南北戦争か。すごいなぁ。もっと同じようなテーマのものが読みたい。食べるものの描写などが詳しいのがいいなぁ。2014/03/06