出版社内容情報
産経児童出版文化賞ぼくの町が,大じしんでメチャンコになってしまった。その時のことをえにっきにくわしく書いたぼく。★第36回課題図書 小学生低学年から
内容説明
大じしんにおそわれた。子どももおとなもワーワーないたよ。第6回福島正実記念SF童話賞大賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
34
衝撃が強すぎる。色々思う事はあるけれど言葉にならない。災害の後は綺麗ごとでない事も多くあるだろう。報道されない裏の面が・・。トラウマ本という意味が分かる。子供の頃に読んだら確実にトラウマになるだろう。でも読んで良かった。2023/05/02
takaC
22
Z会小3教材3月号の読書案内に紹介されていて読もうと思ったらしい息子が市立図書館から借りてきていたので読んだ。東北関東大震災(仮称)の時期的な要素を除外しても教訓フルな話だった。良作。2011/03/20
ほんわか・かめ
20
トラウマ本と評される一冊。大地震により友人が死に、インフラは崩壊し水や食料の取り合いになる。伝染病が蔓延し、大切な人との“愛別離苦”がある。子供の“ぼく”から見た震災なので、詳しいことがわからないまま進んでいくのがより怖い。ディストピア物語と思いきや、現実世界でもあり得ることだと現在の私たちは知っている。〈1989/岩崎書店〉2023/03/13
かお
9
この本が出版されてから、だいぶ時間が経っているので架空の話として読めなくなっている。 大地震が起きて、友達が逃げる人に押しつぶされ、水が出なくなり、スーパーでは満足な買い物も出来ず、暴動に出る大人も現れ、ゴミの回収が滞り衛生面も崩壊、感染症も起きて隔離地域が出来る。 冷静なお婆ちゃんの存在は大きかった。 子供目線だから、辛い場面が端折られているのかもしれないけど充分怖さが伝わった。 凄い本😱2023/05/22
みー
8
図書館本。東日本大震災のうんと前に出版されていたこの本。少年の目から地震当日からその後の町の崩壊や、人間性の崩壊を、ありのままに絵日記形式で描いている。子供の見本となるべき大人たちが常識を失っていく姿、動物たちが野生に帰っていく姿、汚れ腐敗していく街中。死んでいく人々・・あの震災後、これらの事がどれも事実だと分かってしまったから、尚更恐怖を感じる。この物語の全ての別れは「愛別離苦」なのだ・・2017/03/21