内容説明
「わたしが一番きれいだったとき」「癖」「対話」など代表作三十七編を収録。
目次
1 わたしが一番きれいだったとき(子供時代;癖 ほか)
2 自分の感受性くらい(問い;問い ほか)
3 六月(対話;活字を離れて ほか)
4 落ちこぼれ(吹抜保;四月のうた ほか)
茨木のり子略年譜
著者等紹介
茨木のり子[イバラギノリコ]
1926年、大阪に生まれる。少女期を愛知県で過ごし、1946年に帝国女子医学薬学・理学専門学校を卒業。1953年、川崎洋と同人詩誌「櫂」を創刊、現代を代表する詩人の一人として活躍する。『韓国現代詩選』の翻訳で、読売文学賞を受賞している。2006年没
伊藤英治[イトウエイジ]
1945年、愛媛県に生まれる。編集者。書評新聞「図書新聞」、雑誌「日本児童文学」を経て、編集プロダクション恒人社に所属。『今西祐行全集』『長崎源之助全集』(以上偕成社)などを編集する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nico🐬波待ち中
106
読んでいてはっとする詩が多かった。中でも『友人』『汲む』『自分の感受性くらい』が好き。『友人』の「遠くに住み/会ったこともないのに/ちかちか瞬きあう心の通い路なども在ったりする」読友さん達ともこんな風に心の通い路が在るな、としみじみ思った。そして『自分の感受性くらい』。「ぱさぱさに乾いてゆく心を/ひとのせいにはするな/みずから水やりを怠っておいて」いきなりガツンとくる。「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」この先もずっと心に留めておきたい言葉。時に厳しく、でも親身になって叱ってくれる大人が減った。2018/11/12
ゆうゆうpanda
49
若い頃は容姿にあまり構わないほうだったが、最近失われていく(失っちゃった?)若さへの執着が凄い。自分でも恥ずかしい程。先輩の女流詩人はそのあたりをどう表現しているのかな?と思い、可愛い装丁も気になり手に取った。「わたしが一番きれいだったとき/わたしの国は戦争で負けた」…あぁ。次元が違う!人生の一番良いときに大きな亀裂があるってどんな感じだろう。それでも写真を探したら、お美しいのです。茨木のり子さん。些細なことを気にしている自分が一層惨めに。「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」中身磨くしかないか…2016/06/17
ひほ
27
祝500冊目。先日世田谷文学館で茨木のり子さん展を見に行って再度読み返したくなった1冊。茨木のり子さんの凛とした生きざまが詩から感じられて好きです。そして夫のことをYとイニシャルで詩の中で表現しているシャイな部分もかわいくて素敵です。一番好きな詩は『自分の感受性くらい』です。この詩をよんだ頃の茨木さんと同年代のためか共感を覚えます。2014/07/09
けんとまん1007
22
茨木のり子さんとは、詩集「倚りかからず」で出会った。衝撃的だった「倚りかからず」。当時、中学校のPTA会長をしていて、自分の娘の卒業式の祝辞の中でも、紹介した。やはり、茨木さんは稀有な詩人だと、今回、再認識。凛とした視点の中に、どこか、生活者の香りを感じるのは自分だけだろうか。2016/04/07
ヒラP@ehon.gohon
15
自分を客観的に見つめ、自分の目線で社会を見つめ、凛として生きる女性像が満ち溢れた詩集です。 戦中戦後を生きる中で、これだけ芯の強い女性が自分を主張することにとても眩しさを感じました。 できれば女子中学生に読んでほしい詩集です。2018/03/13




