永訣の朝―宮沢賢治詩集

永訣の朝―宮沢賢治詩集

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  • サイズ B5判/ページ数 102p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784265040513
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0392

出版社内容情報

賢治生誕百年余-賢治詩の宇宙を散策。妹トシとの別れを歌った挽歌群を中心に,心象スケッチ,文語詩,短歌の代表作を網羅。    小学生中学年から

目次

春と修羅
無声慟哭
イーハトーブ
稲作挿話
東京/疾中/雨ニモマケズ
文語詩/歌曲/短歌

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おか

45
子供の頃「雨ニモマケズ、、、」を初めて教えられた時 凄く偉い人がいるなぁ 位の感想だったと思う^_^しかし歳を重ね 「銀河鉄道の夜」から始まった賢治読書を重ねるに従って 「雨ニモマケズ、、、」の詩の印象も どんどん変化していった。「永訣の朝」は死の床についた妹への愛に溢れている。この本は賢治生誕百年記念の詩の本ですが とても良く纏められている。「農民芸術概論綱要」と病の時に書いた「眼にて云う」はお薦めしたいです。是非是非 声を出して読んで頂きたいです^_^2017/06/02

マリリン

29
「アメニモマケズ...」で知った宮沢賢治。当時は暗く麗過ぎていい子過ぎて鬱陶しく思ったが、経年し賢治の作品を音読すると心に沁みる。「永訣の朝」より…青い蓴菜のもようのついた…かけた陶器に…蒼鉛いろの暗い雲から…死ぬといういまごろになって わたしをいっしょうけんめいあかるくするために…わたしたちがいっしょにそだってきたあいだ みなれたちゃわんのこの藍のもようにも もうきょうおまえはわかれてしまう… おまえがたべるこのふたわんのゆきに…どうかこれが兜率の天の食に変わって…聖い資糧をもたらすことを…ねがう。2019/01/06

たまきら

27
美しい詩集です。何度読んでも透き通った美しいことばと死と言う永遠の別れを経て彼がたどり着いた妙に空虚で、全てを鳥瞰しているような世界観にひたりました。字体も、インクの色も厳選されていて、美を追求する人たちの手に賢治のことばが託されているのを感じ、なんだか救われた気持ちにました。本の装丁って、大変だろうけれど素晴らしいお仕事ですね。2018/04/14

kasmin

16
「うまれでくるたて こんどはこたにわりやのことばかりで くるしまなあよにうまれてくる」自分のことばかりで苦しむのはもうたくさんだから。今からでも生まれかわれるなら、一時でもいい。トシの雪のような 清らかで 美しい心のようでありたい。病床の熱やあえぎの間でも 愛するひとへの思いやりを心いっぱいに示した賢治の妹。(あめゆじゅとてちてけんじゃ)2015/11/27

Kyoko

15
宮澤賢治の詩集を初めて読んだ。「永訣の朝」の妹を思う温かさ、「雨ニモマケズ」の無欲さ。宮澤賢治の奥深さを感じた詩集だった。難解だからこそ何度も読みたいと思った。2013/02/20

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