出版社内容情報
日照りで乾ききった森、草も木も虫たちもかえるも元気がない。そこへ雨がきて落ち葉にしみこみ小さな流れとなり、鳥も魚も生き生きと元気をとりもどしていく様を、美しく描いた絵本。 小学生低学年から
内容説明
森のなかをのぞいて、生きものたちの声がきこえてくるかのような絵本。
著者等紹介
かみやしん[カミヤシン]
1942年東京生まれ。版画作品を多く制作し、各国の国際版画ビエンナーレなどで度々受賞している。版画の他に、油彩、コラージュ、立体、写真など、多彩な表現を追求している。最近は、自然をかたわらに記号絵画“円”を描く。1993~96年、東京芸術大学非常勤講師を勤める。日本自然保護協会の観察指導員でもある
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
93
何日も雨が降らなくて、森の生き物たちは耐えている。でも、我慢も限界、からだがしなびてきてもうだめかも……と思った頃、ポツン♪ ちいさな雫は雨になり、乾いた大地はたっぷりの水を吸い込んで、森は息を吹き返す。幾筋もの水の流れは山を降り、川に合流して里や街の人々の生活を潤す。森の水はうたうよ。いのちの歌を。2001年6月初版。2016/08/13
モリー
64
今しがた雨が降り出しました。ポツリポツリと降り出しました。ポツン!と音を鳴らした最初の一滴はどこに落ちたのかしら。森にも雨が降っていることでしょう。雨の降る森の中はどんなでしょう。「雨が木の葉をたたきつけます。たたかれてもたたかれても、木の葉はかおをもちあげました。木の実や花もざわめきます。水は音をたて、生きもののようにはねあがります。水のベールが森のなかにいくつもできました。」「森の水はみんなのいのちをかがやかせます。」上矢津さんの見事な水彩画と素敵な言葉に誘われて雨の降る森の中を散策したくなりました。
♪みどりpiyopiyo♪
31
森のなかをのぞいてごらん 生きものたちの声がきこえてくるよ ■雨の初めの1滴って、「あ、」って思うよね。そんな感じの絵本を読みました。印象派の絵画のような滲んだ筆致でありながら、虫眼鏡を覗いたような、鮮やかな写真を見るかのようなリアリティ。■森の水は、みんなのいのちを輝かせます。この本、良かったなぁ。オオタカの親子の場面が特に印象に残りました。一滴の水が川になるイメージが伝わる絵本です ( ' ᵕ ' ) (2001年)2019/04/05
遠い日
1
080117【読書ノート/ひとことメモ】雨が流れになって森や田に命をふきこむ。2008/01/17