出版社内容情報
路地うらにすむ,のらネコのノラ。ヴァイオリンの音に心ひかれ,そこをはなれない。ある日,ノラに幸運がめぐってくるが……。 幼児から
内容説明
路地うらにすむのらネコのノラ。ヴァイオリンの音にこころひかれ、そこをはなれない。ヴァイオリンのすきなノラにある日のこと、幸運がめぐってくる。―じぶんのため、したしい人のため、ヴァイオリンをひくことが、いちばんのしあわせだと、こころからおもう、ヴァイオリンのすきなネコのお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
28
心に響き、心惹かれる。人それぞれの何か・・・。ノラの純粋な想いに応える少女。喧騒の中でも自分を見失わず、演奏するノラ。物質主義の世の中に心の豊かさを 訴えているような気もする。絵は、淡い色使いが印象的なデッサン。路地裏で奏でる音楽と、聴き入る仲間。心に響くんだろうなぁ・・・。読後に静けさを感じる。お気に入りの一冊に追加!(笑)2014/05/18
ヒラP@ehon.gohon
21
いろんなものに興味を持つネコはいるものです。いろんな得意ワザをテレビで披露しているネコちゃんもいます。 でも、ヴァイオリンを弾くネコがいたら、誰も放ってはおけません。 ノラは自由にヴァイオリンを楽しむのが好きなのです。 絵のタッチに惹かれながら、ノラの今後を心配する私です。2021/08/11
timeturner
2
小沢良吉さん、本当に絵が巧いなあ。木炭でさりげなくさっさと引いた線だけで動きや表情があますところなく表現されている。この人が描く猫はきりっとして粋なのが魅力だ。話は最後のほうでやや崩壊気味。最初のアイディアがうまくまとめられなかったのかな。2014/08/06
おと🦁🐾
1
ヴァイオリンに惹かれて、少女の家に住み込み、ヴァイオリンを猛練習。やがて少女の父親であるコンダクターに見込まれて演奏会まで開かれてしまいます。曲目はストラヴィンスキーの「ネコの子守歌」。拍手喝さいを浴び、注目を集めます。でも、ねこは少女や仲間に聞いてもらう時が一番の幸せ。時々、少女の家を抜け出し、街角でノラの仲間に演奏を披露するのです。 小沢良吉さんといえば、ニヒルなオチの効いたお話というイメージがあったので、素直な物語の展開に意外性がありました。2023/03/21
絵具巻
1
おさげ。読みおさめ。2018/04/05