内容説明
いきおいにのる呉軍の大将・周瑜は、劉備のうごきが気にかかる。曹軍の支配する南郡城をせめるあたり、周瑜はじぶんがせめることを劉備に主張するのだった。ただ、城がおちぬときは「劉備がせめてもよい」とぎゃくにやくそくさせられる。しかし、いくさはまけてしまう。そこで、まず夷陵城をおとすことにする。一進一退をくりかえす、たたかいのすえ、周瑜はじぶんが死んだことにして曹軍の曹仁をさそいだし勝利する。だが、そのあいだに南郡城は孔明にとられ、襄陽も関羽の手におちてしまう。つぎに孫権の妹と劉備をけっこんさせて、劉備を呉国にひきとめようとするが、孔明の策により、これも失敗してにげられてしまう。孔明と知力のあらそいをえんじた周瑜は、孔明にはとてもかなわないと、悲嘆のうち血をはいて死んでいくのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
20
第七巻は周瑜が可哀想すぎるタイトル。でもその通りの内容だった。魏軍に対しては周瑜の策も結構通用していると思うのだが、後半はひたすら諸葛孔明に翻弄される。最期までとにかく可哀想だった。ここまでくると諸葛孔明が周瑜を虐めているように見えてしまう。それくらい周瑜に肩入れした。 喬国老も呉夫人もすぐに劉備のことを好きになるが、いまいち腑に落ちない。劉備の魅力が分かれば、三国志をもっと違う視点で見られるだろうに。私は人を見る目が無いのだろうか。2019/04/09
えろこ
0
周瑜、無念。もういっそ孔明は悪党に見えてくる2013/04/23