出版社内容情報
見えない空気を描いたり、テンテンだけで描いたり、絵とにらめっこしたり、想像力を刺激する絵画作品がもりだくさん。
美術は図工の親分だ!絵画、写真、彫刻など、さまざまな現代アートの作品を楽しく紹介。全ページ片観音しかけで迫力満点。1巻では、見えない空気を描いたり、テンテンだけで描いたり、絵とにらめっこしたり、想像力を刺激する絵画作品がもりだくさん。高松次郎、岡?ア乾二郎、会田誠などの作品が登場。
【著者紹介】
福永 信・文と構成 1972年、東京都生まれ。79年、調布市立北ノ台小学校入学。学校の廊下を走りまくる短編小説「読み終えて」でデビュー。ほかの小説の本に『星座から見た地球』、『一一一一一』などがある。
目次
1 絵の中をおよぐ!―村瀬恭子「Butterfly」
2 見えない空気を描く!―小川信治「牛乳を注ぐ女」
3 テンテンだけで絵を描いてみよう!―法貴信也「無題」
4 右見て、左見て、もう一度右見て、絵の中を歩こう。―岡崎乾二郎「山の向こうの中腹のちっぽけな村はすでに見えなくなり、ふたたび春が巡ってきた。葡萄の木はあたかも塀の笠石の下を葡う病める大蛇のように見える。生あたたかい空気のなかを褐色の光が動きまわっていた。似たりよったりの毎日が作りだす空白は伐り残した若木まで切り倒すだろう。日々の暮らしのなかで樹木の茂みは岩のように突き出ている。」「自分の暮らした村がこんなに小さく思われたことはない。太陽が姿をみせた。背の高いポプラの林は風に吹き動かされる砂浜のような格好をしている。切れ目のないその連続を見ているだけで眼がくらんでくる。変り映えしない日々の連続に酔うことができたなら象や蛇をしとめた気にもなれる。蝶が舞うようにそんな風に彼はものを識ったのである。」
5 こんな図工室だったらいいのにな!―桑久保徹「共同アトリエ」
6 絵の中にどこまでも続く道。―会田誠「あぜ道」
7 雨の粒も生きている!―熊谷守一「水滴」
8 ふだんはワキ役の影を主人公に!―高松次郎「女の影」「影の部屋」「影」
9 宇宙の果てにもきっとつながっている。―伊藤存「近所の果て」
10 絵とにらめっこ!―小林孝亘「Puppy」
著者等紹介
福永信[フクナガシン]
1972年、東京都出身。調布市立北ノ台小学校卒。小説家。短編小説「読み終えて」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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