出版社内容情報
平安時代の中期、朝廷にしたがわない集団が多数発生した。そのひとつに恐怖の海賊王の乱があった!ほかに源平合戦など収録。
【著者紹介】
【古舘明廣・作】 1955年、岩手県に生まれる。幼少期を五右衛門風呂のある南部曲家で過ごす。川真珠の採れるきれいな川が自慢。歴史関連の仕事は『別冊歴史読本』シリーズ(新人物往来社)ほか。著書・共著書に『海づり入門』『川づり入門』『日本の歴史資料集』(岩崎書店)などがある。
目次
ヤマト王権への反逆!幻の王朝を夢みた磐井君―ヤマト王権VS筑紫君磐井 磐井の乱
百済滅亡を決定づけた倭国軍の大敗―倭国軍VS唐・新羅連合軍 白村江の戦い
不屈のエミシ戦士団―エミシ連合軍VS坂上田村麻呂 東北大戦争
国家への反逆!謎の海賊王―藤原純友VS小野好古・藤原忠文 藤原純友の乱
奥州合戦の火ぶた―安倍氏VS源頼義、清原氏VS源義家 前九年の役・後三年の役
武者の世のはじまり―後白河天皇VS崇徳上皇 保元・平治の乱
平氏政権への不満が爆発―平氏VS源氏 源平合戦
蒙古襲来―元軍VS日本軍 文永の役、弘安の役
著者等紹介
古舘明廣[フルダテアキヒロ]
1955年岩手県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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itokake
10
2022年の目標、歴史を勉強する。実はこれ、人生2回目の決意で、1回目は放送大学を途中で挫折。今年は背伸びせず図書館で子供コーナーの「歴史」棚から始めた。結果、当たり続きの選書。この本も物語になっていて面白かった。前九年の役、教科書では何の印象もなかったが、藤原清衡視点での語りは波乱万丈のドラマだった。父親を殺され、母と共に敵方に迎えられ養子になったのは7歳の頃。数十年後、父違いの弟に妻子を殺された。他にも藤原純友と紀淑人の立場を超えた友情、アテルイ達エミシの想いなど、正史だけではない話がよかった。2022/04/18
あい
7
児童書。ヤマト王権から蒙古襲来までの主な合戦を駆け足で辿ります。その時代の登場人物があれこれ語る物語形式なので、生き生きと伝わってくる構成は良かったです。しかし合戦メインの本なのに、それぞれの合戦について結構省略があります。できればボリュームを増やして、詳しい地図や系図や注釈も欲しかったです。そこを自分で調べると勉強になるのかも。総じて中途半端な印象でしたが、資料の少ない時代なので仕方ないのかもしれません。(児童書なので「武士の鏡」の誤植などは残念)2022/05/19