内容説明
ぼくは、ぼくなんだ!3億ものなかまのチャンピオンとして、ぼくは、いま生きているんだ。産婦人科医と小学校教師の父子が協力してつくりあげた“いのちの尊さ”を考えさせる話題の絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サク
26
この世に生を受け両親の愛に包まれた我が子が自ら命をたつ行為に出た時ほど親にとってこの上ない地獄だと思う。いじめを考える絵本『おおきなあな』が浮かぶ。子供は「ぼくってだれ」と常に投げかける。自分とは、という悩みの『あな』に落ちて人生の答えを探しているのだ。答えを曖昧にすれば、子供の心も曖昧な心に育ってしまう。子の人格形成にとって親子の対話がいかに大切なのか伝わってくる。家族は小社会。沢山の家族が集まって社会ができる。「ぼくってだれ」と聞かれたらこの世に必要とされて生まれてきた愛する子であることを伝えたい。2015/04/26
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
数多くの出生に関わった産婦人科医の依田省吾さんが、息子さんの逸夫さん(教師)の悩みを聞くうちに、命の尊厳を子どもたちが知ることが必要と書かれたそうです。自分はいったい何者なのか?自分が愛されている存在であることを、知らない子どもは悲しい思いを抱き続けます。自分自身を認識してこそ、自分の命を大切に思えるのですね。登場するお写真の数々は、もしかしたら依田さんご家族でしょうか? 高学年向け2021/06/11
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