内容説明
父・光秀の謀叛で幽閉、娘が見つけた希望とは?シリーズ第7弾。一五六三(永禄六)年に来日し、三十年以上に渡ってイエズス会宣教師として働いたルイス・フロイスの記録を主な資料に、本能寺の変の謎に迫る。同時に、信長を討った明智光秀の生き様にも焦点を当て、さらに娘・細川ガラシャが苦難に満ちた生涯の中でキリスト教と出合い、天を想い続けた心の旅路にも寄り添う。
目次
第1章 蘇ったフロイスの『日本史』
第2章 日本へのキリスト教伝来
第3章 信長とキリスト教
第4章 明智光秀の光と影
第5章 本能寺の変の謎
第6章 細川ガラシャ
第7章 天を想う生涯
著者等紹介
守部喜雅[モリベヨシマサ]
1940年、中国上海市生まれ。慶応義塾大学卒業。1977年から97年まで、クリスチャン新聞・編集部長、99年から2004年まで月刊『百万人の福音』編集長。現在はクリスチャン新聞・編集顧問。四半世紀にわたり中国大陸のキリスト教事情を取材。近年は、幕末・維新のキリスト教の著作が多い。執筆活動のかたわら、全国各地で講演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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peace land
3
日本の歴史が外国での方が詳しく描かれていた。それを発掘して翻訳する。多くの歴史家や研究者の手で表された。ガラシャも客観的に描かれていたし、忠興についても公平な目だと思う。歴史の中で苦悩した人たちの生き方をなぞることが出来た。2020/11/27
東の海月
1
★★★★★2021/02/10
マリアセシリア
0
約400年もの間、埋もれていたルイス・フロイスの書簡『完訳フロイス日本史・全十二巻』の引用により、織田信長、明智光秀、細川ガラシャ等々の素顔が明らかにされていることは驚くばかりであった。 とりわけ『信長公記』で詳細に著されていない本能寺の変や、ガラシャがカトリック受洗に至る経緯は、まさに「歴史発見」。しかも色褪せていない。世は移ろっても、人の心は変わらない。 内容が素晴らしいだけに、誤植の多さは残念としか言いようがない。2021/12/03