内容説明
1989年6月4日、北京で天安門事件が起こった。多くの若者が弾圧されたその日、日本に留学していた李北利(リ・ペイリ)は共産党を離党して、キリストに従う決心をした。日本での生活の苦労、人間関係の挫折とさまざまな試練を通し、彼女は人生の真実に近づいていく。そして日本人牧師との愛と結婚―敵意はキリストの十字架によって取り去られ、“愛は赫し”は国境を超えた。中国に出征した牧師を父に持つ異彩のサクソフォン牧師、加来剛希と伝道者人生を共にした数奇な軌跡。
目次
第1章 親たちは戦場で戦った
第2章 戦争中の子ども時代
第3章 嵐の中をさまよう青春
第4章 微かに見えた希望の光
第5章 それぞれの天路歴程
第6章 新しい出発、そして試練
第7章 あなたの敵を愛せよ
第8章 神は愛なり・出会い
第9章 神の家族として歩む
第10章 国籍は天にあります
著者等紹介
李北利[リペイリ]
1945年日中戦争末期、中国山西省で生まれる。1968年中国人民解放軍芸術院演劇学部卒。1994年聖和大学教育学部キリスト教教育学科卒。1996年東京キリスト教学園共立基督教研究所卒。加来剛希と結婚。1998年加来剛希牧師、日野神明キリスト教会就任。1999年2月、加来牧師逝去。2002年まで、同教会牧師。2003年嬉野キリスト教会協力牧師(2008年まで)
守部喜雅[モリベヨシマサ]
1940年、中国・上海生まれ。慶應義塾大学卒。1977年から97年までクリスチャン新聞記者・編集長。現在は同編集顧問。ジャーナリストとして四半世紀にわたり、中国大陸のキリスト教事情を取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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