内容説明
未来に何を遺していくのか―2011年3月に起こった東京電力福島第一原発事故。「本質的に生命世界とは相いれない」とされる「核」に対し、医学、行政、法、市民運動の現場からの発題を受け、キリスト者の責任を問い直す。
目次
核開発とキリスト教―「テクノロジーの神学」の視点から
宗教者として問う原発問題の深層
原発と宗教と倫理
放射能汚染が未来世代に及ぼすもの―チェルノブイリから学ぶ
福島原発事故の医学的な問題
制度としての「原子力ムラ」
未来世代のひとたちへ
だまして進める核のごみ処分場―岐阜県瑞浪超深地層研究所の経過と現状
原爆・原発・再生可能エネルギー
“核のない社会”望見
新たな文化哲学へ向けて、シュペングラー以後―神学の究極課題としての原発問題
座談会 原発と宗教