聖書信仰―その歴史と可能性

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  • サイズ B6判/ページ数 411p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784264034506
  • Cコード C0016

内容説明

福音主義のアイデンティティーといわれる「聖書信仰」とは、いったいどのようなものか。宗教改革から今日に至るまで、どうとらえられてきたかを概観し、その多様性を整理する。

目次

宗教改革
一七世紀プロテスタント正統主義―新しい次元での霊感説
敬虔主義と信仰復興運動
一九世紀とプリンストン神学
理性の時代の聖書信仰
ファンダメンタリズム
戦前日本における聖書信仰
アメリカの新福音主義(Neo‐Evangelicalism)―第一世代のヘンリーとラム
第二世代のエリクソンとピノック
一気に硬化した保守勢力―リンゼル、そしてシカゴ宣言

著者等紹介

藤本満[フジモトミツル]
1957年京都生まれ。一橋大学、アズベリー神学校、ドリュー大学大学院(Ph.D.)で学ぶ。現在、イムマヌエル綜合伝道団高津キリスト教会牧師。イムマヌエル聖宣神学院教師、青山学院大学兼任講師(キリスト教概論)、東京神学大学非常勤講師(ウェスレー)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

67
聖書信仰の歴史と考察を福音主義立場から述べられていることがわかります。その歴史的考察から今後の可能性も見据えているので、聖書に基づく信仰を歩む上での道標のように思えました。多くのことを学ぶことができる1冊です。2018/01/22

きゃんたか

21
時代の趨勢にある物語神学はフォルムの安易さから毛嫌いしていたが、なるほど、聖書を神と崇め奉る原理主義者の凶行よりはよっぽど良心的だと分かる。テキストの聖性を野蛮に弄くり回す自由主義神学の限界が世界大戦で露わになり、アメリカ発のファンダメンタリストは反知性むき出しの聖書信仰を推し進めた。ルターの意図せざる歴史のスキャンダルは前世紀で臨界点に達し、流れを危惧する著者はウェスレー神学のモザイク構造、ポストモダンな物語神学に希望の光を見る。いつの時代も、我意にこだわる偏屈者と短気な狂信者を神は好まれないらしい。2018/01/20

ころりん

3
「聖書は誤りなき神の言葉であり、命題的な真理を網羅している」という「聖書信仰」の行き過ぎを、歴史から丁寧に分析し、神の言葉のダイナミズム、「物語神学」へと誘う。 僕自身、ここ数年、自分の体験や、あちこちでの出会いから、聖書そのものの読み方を気づかされていたので、違和感よりも共感して読めた。 むしろ、もっと突っ込んで欲しかった。 これを機に、聖書が光を当てる、神のご計画と、人間の闇とを知る事で、教会の話題・議論・視線がもっと変わっていけたらいい。 成果なんか気にせず、肩肘張らぬ場所になれたらいい、と思った。2016/03/02

nickandhannah

3
福音主義の聖書論に関する歴史的考察がみごとでした。どのような経緯があったのか、また、これからの可能性についても述べてあって、非常に分かり易いと思いました。内容が優れているのは当然ですが、この本の特徴は、「脚注」だと思います。膨大な脚注は、情報の宝庫となっています。多くのことを学ばせて頂いた一冊でした。巻末の「結びにかえて」と「あとがき」は最高でした。何か所か訂正が必要な箇所を見つけましたが、再版される時には修正されていると思います。聖書と真剣に向き合いたいと思う人には、絶対にお勧めの一冊です。2015/11/18

yuxxlogy

0
2016/08/17

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