内容説明
ドラッグに溺れ、ナイフを頼りに暴れ回った武闘派暴走族のリーダーが少年院で見いだした確かな光。
目次
第1部 少年院に入って良かった(池島のスーパースター;「人生とは何やねん!?」;暴走族と初めての鑑別所;荒れる生活;三回目の鑑別所とクスリの誘惑 ほか)
第2部 私の出会った若者たち(セカンドチャンス!;昌人のこと;和希のこと;宗二のこと;良太のこと)
著者等紹介
野田詠氏[ノダエイジ]
十代で暴走族に所属。窃盗や暴力行為などで数度少年鑑別所に入り、十九歳のときには少年院送致となる。獄中で聖書に出会い、クリスチャンとなる。出院後、牧師を志し、生駒聖書学院に学ぶ。2000年、東大阪市にアドラムキリスト教会を開設。現在、更生支援団体「チェンジングホーム」代表、依存症更生施設「ティーンチャレンジ・インターナショナル・ジャパン」理事、少年院出院者の自助グループ「セカンドチャンス!」理事、「アドラムキリスト教会」牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハンナ
22
図書館。確か、筆者がクリスチャン新聞で紹介されていて知ったもの。元ヤクザから牧師になった方々も本を出版されているけれど、これはちょっと中途半端な立ち位置だったかも。生い立ちと共に、どのようにしてキリストに出会ったのかが薄かったし、教会の立ち上げや少年たちとの関わりが中途半端だったかも…。伝道なのか現在の働きを知ってもらうための書なのか、立ち位置がちょっと不安定。読みやすくてページ数も少ないのですぐに読むことができた。2015/09/03
hiraliam
0
文章は短くシンプルだが、読んでいると著者の人柄が浮かんでくる。出会いは重要、だけど自分がどう選択していくかもまた重要。そして、どうすることも出来ないことを自覚して、何かに頼ることや信仰も決して恥ずかしいことではないと思わされる。 2024/01/07
hisayparrish
0
元暴走族で、数度少年鑑別所に入所し、少年院に収容された筆者が、差し入れられた聖書をよむうちに信仰に目覚め、出院後もその教えを守り、ついに牧師を目指すようになって、その資格を得た後に少年院を訪問して在院者に話をし、出院後もその支援を行う活動を続けていることが感動的に綴られている。表題は、少年院送致決定の審判のときに、母親が泣きながら叫んだ「自分の育て方が悪かったんです・・。」に続く言葉。立派だ。この本から学ぶことは大きい。2021/02/04