内容説明
人は、だれかの言葉で励まされたい、慰められたい―。美しい詩の抜粋から、名も知れぬ人の無骨なつぶやき、先人の苦悩の叫びまで、国や時代を問わず、現代人の心を養い、育む珠玉の言葉たち。
目次
わたしを生きる
ぼくがここに(まどみちお)
あなたと生きる
最後だとわかっていたなら(ノーマ・コーネット・マレック)
ここに立って
あいたくて(工藤直子)
天を見上げて
序詞(尹東柱)
著者等紹介
吉川直美[ヨシカワナオミ]
東京・杉並生まれ。編集者、製本工芸(ルリユール)作家を経て、現在、東京・中野にある単立シオンの群教会の牧師。聖契神学校教師(霊性の神学、キリスト教倫理等)。女子寮主事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nori
3
いろいろな人たちの、珠玉のことばが収められ、吉川直美さんの解説も、でしゃばらず、「言葉たち」をそっと私たちにわかりやすく届けてくれる。私は、スラム街のある少女が、ベトナム戦争後のPTSDに苦しむネルソン氏の腰に小さな手をまわし、「かわいそうなミスターネルソン」と声をかけたという頁に胸がいっぱいになった。私も、小さな子どもの、小さな言葉に心救われることがある。2013/01/31
ののまる
1
私には、いまいちパンチが足りなかったなぁ。2013/09/27
Atsushi Sakamoto
1
今がんばれている人も、やがてがんばれない時が来ます。そのとき、「がんばれない」の初心者が、息の仕方もわからず、世の中から取り残されやしないかとおろおろしていると、がんばれないでいてくれた人が、きっといろいろなことを教えてくれます。(p.17) 吉川直美さんの解説がとても心に響く本でした。2013/04/23
yumicomachi
0
「いのちのことば社」というキリスト教書籍の出版社からでているけれど、宗教に偏らない珠玉の言葉のアンソロジー。誕生日プレゼントにいただいたのですが、私もまた誰かにプレゼントしたくなりました。そんなうつくしい本。2015/06/18