内容説明
専門分野としての歯科医学は臨床治療の進歩も含めてたえず変化し続けている。知識の増大と技術の改善に伴って、口腔組織学に対して高い評価がなされるとともに、精度の高い補綴材料が開発されてきた。基礎生物科学における各分野での研究が、このような知識の増大に貢献してきた。そして本書では、口腔組織の顕微鏡的解剖学領域で最近進歩がみられた多くの事柄について述べられている。最も大切なことは、本書ではこのような最新の知見を、専門課程初年次の学生―歯科衛生専攻であれ歯科医学専攻であれ―が容易にその内容を消化できるような形で述べられている点である。本文と図版(図表および光学顕微鏡写真ならびに電子顕微鏡写真)は学習しやすいように密接な位置に配してある。
目次
第1編 頭蓋顔面領域の発生と成熟
第2編 歯と支持組織の発生
第3編 歯周組織と顎関節の構造
第4編 歯の構造
第5編 軟組織の構造