出版社内容情報
《内容》 病原体のなかでも,特に口腔の病原体は“史上最大の暗殺者”.ヒトはどのように暗殺者から身を守ればよいのか. 細菌学者が臨場感あふれる筆致で書き下ろしたヒトと病原体のバトルの物語! ヒトの口腔から侵入し,肺や消化器まで侵入する病原体がバトルの主人公である. 細菌学の進歩と発展を進化論的に解説した,今もっともわかりやすい細菌学の本! 微生物,抗菌薬,免疫機構などをわかりやすく解説.
《目次》
● I 編 “暗殺者”としての病原体
1.病原体,特に口腔の病原体は“史上最大の暗殺者”だと断言する根拠
2.病原体のプロフィール
3.実は,ヒトの食生活に役立つ非病原性微生物は病原性微生物よりも多い
4.病原体の伝播と進化の方向
5.ヒトと細菌の果てしない“軍拡競争”
6.免疫でも病原性微生物を根絶することはできない
7.免疫が病原体と共存する方向へ進化している例“強きを助け,弱きをくじく”結核菌
8.日和見感染症
● II編 病原体が引き起こす非感染性の病気
1.癌
2.動脈硬化
3.自己免疫疾患
4.その他
● III 編―ヒトと病原体の“軍拡競争”
1.“バトル”の一次方程式
2.“バトル”の二次方程式―身体の防御線:免疫系はホルモン系・自律神経系と“対話”しながら恒常性を維持している
3.“バトル”の三次方程式―妥協としての病気
4.人生の共生関係連立方程式―ヒト社会も共存の方向に進化しているのではないか
5.また繰り返す.生物が競争する目的はなにか?
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- 和書
- 現代版・東海道中膝栗毛