出版社内容情報
《内容》 ホワイトニングのマーケッティングの考え方,基本原則,臨床術式,臨床例という構成で,ホワイトニングの基礎から臨床術式までをわかりやすく解説.
《目次》
1章 ブリーチングの立脚点―8つのキーワード
1.漂白に対して「哲学」をもつこと
2.漂白は歯科治療の「入口」である
3.漂白ほど「成功」する歯科治療はない
4.歯科医院での漂白は「安心」が大事
5.「適正」な費用を心がける
6.「個人」の希望にあわせた漂白を
7.「相談」にのる歯科医院になる
8.まず「身近」な患者から始めてみる
2章 マーケッティング
1.80%は歯を白くしたいと考えている
2.サービス業としての歯科医療
3.イメージチェンジ
4.ブリーチングのインフォームドコンセント
5.ブリーチングに対する患者の満足度調査
3章 ホワイトニングおよびブリーチングの現状と基本原則
1.漂白剤の成分
1)漂白剤の主成分:過酸化水素と過酸化尿素
2)漂白剤の基剤:マトリックスキャリア
3)知覚過敏防止剤:硝酸カリウム
4)その他の成分
5)各種漂白剤
2.漂白のしくみ
1)過酸化水素がなぜ漂白作用を示すのか
2)歯質の色とその特徴
(1)歯の色について
(2)歯の着色と変色について
3)修復物の色とその特徴
(1)修復材料の色と特徴
(2)修復材料の色調安定性について
3.安全性について
1)薬剤の安全性からみた絶対的禁忌症と相対的禁忌症
(1)絶対的禁忌症
(2)相対的禁忌症
2)歯質に対する影響
3)歯髄に対する影響
4)歯肉・軟組織に対する影響
5)発癌性と変異原性
6)修復材料への影響
(1)レジン系接着剤への影響
(2)修復材料への影響
4.臨床科学的にいえること
1)オフィスブリーチング
(1)山口らのmulti-centered study
(2)筆者らのclinical survey
2)ホームブリーチング
(1)適応症とその可否
(2)加齢による着色
(3)たばこtabaccoまたは色素原生物質chromogenic materialsによる着色・変色
(4)テトラサイクリンによる着色
(5)過酸化尿素濃度10%の製品と15%の製品の差異について
3章文献
4章 診査診断と臨床術式
1.ホワイトニングの基本的知識
1)どうすれば,ブリーチングの効果が上がるか
(1)PMTCを徹底する
(2)過酸化水素の濃度の影響
(3)反応する場所のpHは,アルカリ性のほうがよい
(4)時間は長いほど良い
(5)熱と光の影響
(6)空気との接触を遮断する
2.適応症および診査診断
1)着色と変色の診断をつけよう ―1 着色の場合
(1)沈着物はスケーリングやPMTCで対応する
(2)外来性着色はまずPMTCで対応する
(3)内来性の着色はブリーチングで落ちるものと落ちないものがある
(4)テトラサイクリン歯の診断と対応
(5)グレー系の着色は落ちにくい
2)着色と変色の診断をつけよう ―2 変色の場合
(1)歯質の物理・化学的変化は,落ちるものと落ちないものがある
(2)歯の硬組織疾患は,落ちないか落ちにくい
(3)歯髄の病変による変色には,特別な対応を
3.ホワイトニングの臨床術式(手順)
1)初診時に行うこと
(1)診査・診断
(2)スターティングシェードのとり方
(3)インフォームドコンセントの注意点
(4)カスタムトレーのつくり方
2)再診1回目に行うこと
3)PMTCの実際
(1)PMTCに使用する器具は大きく2つに分類できる
(2)エアフローの特徴と使用法
(3)モータードライブの特徴と使用法
(4)研磨材の特徴と使用法
(5)PMTCの実際
4)ブリーチングの実際
(1)各種オフィスブリーチング法
(2)ジャンプスタートテクニック
(3)ホームブリーチング法
(4)トラブルへの対応法
5)再診2~4回目に行うこと
6)再診5回目に行う アと
7)定期検診
4章文献
5章 各種臨床例
1.マイクロアブレイジョンとホームブリーチングを応用した症例
2.ホー uリーチング後に審美修復を行った症例
3.過酸化水素を有効成分とする薬剤を使用したホームブリーチングの症例
4.オフィスブリーチングの効果が認められず,PMTCを実施後,ホームブリーチングに切り替えた症例
5.TEMAテクニックにより対応した症例
6.オフィスブリーチングによる無髄歯の漂白
7.ホームブリーチングによる無髄歯の漂白
8.ホームブリーチングにより審美修復が必要になった症例
9.歯肉の色調改善とオフィスブリーチングを併用した症例
10.オフィスブリーチングの典型的な症例
5章文献
付録 各種商品一覧・FAQほか
1.本書収載 材料・機械の一覧表(製造元・発売元)
2.FAQ(frequently asked question:よくある質問)
Q1 患者の求める白さにしたい場合,薬剤選択の基準を教えてください
Q2 ブリーチングの適用年齢はありますか
Q3 薬鑑証明のしくみを簡単に説明してください
Q4 使ってみて,いちばんお勧めになる薬剤はありますか
Q5 患者の希望もあり,高濃度で早く白くする場合,薬剤の濃度目安はどのくらいでしょうか
Q6 どのくらいのシェードがブリーチング適応の目安でしょうか
Q7 口腔内にレジン系の修復物があったり,その適合がわるい場合はどうすればよいですか
Q8 無髄歯の漂白をオフィスブリーチングでやりたいと思いますが,オフィス専用の薬剤の市販品はないのですか
Q9 ブリーチング用照射器をもっていないのですが,どのようなものをそろえればよいですか
Q10 料金設定をどうしたらよいでしょうか
3.患者さんに渡す説明書ほか
用語解説Glossary
1 ブリーチングbleaching
1-1 オフィスブリーチングin-office bleaching
1-2 ホームブリーチングat-home bleaching
1-3 ジャンプスタートテクニックjump start technique
1-4 OTC製品over the counter products
2 カバーリングcovering
2-1 PFM porcelain fused to metal
2-2 ラミネートベニア
2-3 コンポジットレジン
3 コーティングcoating
3-1 フロアブルコンポジットレジンflowable composite resin
3-2 マニキュアmanicure
4 エナメル質のサーフェシングtooth enamel surfacing
4-1 PMTC professional mechanical tooth cleaning
4-2 マイクロアブレイジョンenamel microabrasion
4-3 エアアブレイジョンair abrasion
目次
1章 ブリーチングの立脚点―8つのキーワード
2章 マーケッティング
3章 ホワイトニングおよびブリーチングの現状と基本原則
4章 診査診断と臨床術式
5章 各種臨床例
付録 各種商品一覧・FAQほか
著者等紹介
川原大[カワハラダイ]
1959年大阪府に生まれる。1984年北海道医療大学卒業。1989年大阪歯科大学大学院修了。歯学博士。1989~1995年大阪歯科大学歯科理工学講座勤務。1992~1993年米国アラバマ大学歯学部・工学部Post‐Doctoral Fellow。1999年臨床器材研究所基礎研究部門主任。2000年大阪府開業。日本歯科産業学会評議員、顎顔面バイオメカニクス学会評議員、大阪歯科大学非常勤講師、北海道医療大学非常勤講師、Academy of Cosmetic Oral Care Diplomate
白井伸一[シライシンイチ]
1958年札幌市に生まれる。1984年北海道医療大学卒業。1984年北海道医療大学補綴学第二講座助手。1992年米国タフツ大学研究員。1995年博士(歯学)。1997年北海道医療大学非常勤講師。1997年札幌市開業。2002年臨床器材研究所マーケティング部門主任。日本補綴歯科学会認定医、Academy of Cosmetic Oral Care Fellow、米国バイコン社公認インプラントインストラクター
川原春幸[カワハラハルユキ]
1919年岡山県に生まれる。1947年大阪歯科医学専門学校卒業。1952年医学博士。1952年徳島大学医学部講師。1960年大阪歯科大学助教授。1971年大阪歯科大学教授。1986年大阪歯科大学名誉教授。1986年臨床器材研究所所長
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