出版社内容情報
《内容》 キーワードとして注目されているエンパワメントを関係性の視点から意味づけ,当事者の力を引き出すコミュニケーション,当事者参加型チームワーク,支援ネットワークの組織化などの技術を体系的に整理.理論とその実践活用を意図した手引き書.スキルアップを目指し,地域ケア実践に役立つ指針書.
《目次》
【Iエンパワメントとは何か エンパワメントとは】 理論背景 エンパワメントの原則 エンパワメントのキーワード 【エンパワメントの過程 エンパワメントの評価】 エンパワメントの評価とは エンパワメントの成果評価 エンパワメントの過程評価 【エンパワメントの種類】 セルフ・エンパワメント ピア・エンパワメント コミュニティ・エンパワメント 【エンパワメントの関連理論 システム理論 動機付け理論 意思決定理論 グループダイナミクス(集団力学)理論 マネジメント理論 組織理論 【IIエンパワメントの技術 段階別・機能別エンパワメント技術の考え方 段階別エンパワメント技術】 創造エンパワメント技術 適応エンパワメント技術 維持エンパワメント技術 発展エンパワメント技術 【機能別エンパワメント技術】 目標・戦略エンパワメント技術:コミュニケーション 過程・組織エンパワメント技術:チームワーク 情報エンパワメント技術:ネットワーク 効率エンパワメント技術:マネジメント 成果エンパワメント技術:評価 【IIIエンパワメント技術適用の具体例 地域ケアのエンパワメント】 創造エンパワメント 適応エンパワメント 維持エンパワメント 発展エンパワメント 【今後の展開に向けて】
内容説明
そもそもケアとは、世話する、大切にする、関心、配慮、気遣い、などを意味する。人間を含め生命の営みすべて、さらには環境や生物以外のものに対しても「慈しむ働き」がケアである。ある意味では、「思いやりのエネルギー」の共有と言えよう。当事者主体チームワーク・ケアの基盤はここにある。それを活性化するのがエンパワメントである。ケア科学とは、ケアに関する普遍的な法則性を追求すること、経験的あるいは実証的な合理性を明らかにすることである。いわば、ケアのまなざしで捉えた日常生活の奥に潜む、人間や自然の法則を解読することがケア科学である。一方ケア技術とは、その解読した知識を、日々の生活の中で実際に適用できるよう、実践を通じて効率化することである。つまりケア技術とは、実践するために単純化したケア科学といえよう。本書では、ケア科学のひとつの切り口として、当事者をケアチームの一員として、共感ネットワークによりパワーアップするエンパワメントを取り上げる。
目次
1 エンパワメントとは何か(エンパワメントとは;エンパワメントの過程;エンパワメントの評価;エンパワメントの種類;エンパワメントの関連理論)
2 エンパワメントの技術(段階別・機能別エンパワメント技術の考え方;段階別エンパワメント技術;機能別エンパワメント技術)
3 エンパワメント技術適用の具体例(地域ケアのエンパワメント)
今後の展開に向けて
著者等紹介
安梅勅江[アンメトキエ]
北海道に生まれる。東京大学医学部保健学科卒業、同大学院にて保健学博士。厚生労働省国立身体障害者リハビリテーション研究所を経て、現在、浜松医科大学医学部教授。国際保健福祉学会理事。日本保健福祉学会理事
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