内容説明
肝臓病の治療法は近年急速に進歩し、インターフェロンや新しい薬が開発されています。しかし、治療で最も重要なのは「肝臓の回復力を高め、肝細胞の修復を促す食事」で、薬の効果を高めたり、副作用を軽減するうえでも上手な食事対策は絶対に欠かせません。本書では、肝臓病の最新医療データを基に、肝臓病の正しい知識と食事療法、家庭療法のコツを詳しく説明するとともに、肝臓病をさまざまなタイプに分け、肝臓の障害状態に対応したよく効く食事メニューを多数紹介しました。朝・昼・夕のセットメニューを中心に、主菜、副菜、弁当までカラー写真で収録し、栄養データとともに作り方の手順、要領を詳しく解説しました。
目次
第1章 朝・昼・夕のセットメニュー(急性肝炎のセットメニュー;慢性肝炎のセットメニュー ほか)
第2章 毎日の手作りメニュー(食欲がないときの主菜;肝臓によいお弁当 ほか)
第3章 あなたは大丈夫?肝臓病の最新情報(肝臓の驚異的な働きとは?;肝臓の症状を上手にチェックする ほか)
第4章 家庭でできる肝臓病の食事療法(肝臓病の家庭療法の基本とは?;「3大栄養素」のとり方は? ほか)
著者等紹介
吉田美津子[ヨシダミツコ]
佐伯栄養学校、昭和女子大短大部を卒業後、東京都保健所栄養士として地域の健康推進活動を続ける。都立病院に異動し、都立小児病院及び総合病院数カ所で病院栄養士の仕事に従事。都立駒込病院栄養科長を経て、2000年、都立松沢病院の栄養科長に就任、現在に至る。管理栄養士。肝臓病の臨床経験も豊富で、通常の業務に従事する傍ら、都立病院栄養士会会長を兼任し、後進の指導に携わる
田中武[タナカタケシ]
1979年、三重大学医学部を卒業し、同第3内科に入局。ウイルス性肝炎の病態解析の研究と、肝臓病の診療に携わる。1989年、東京都立駒込病院肝臓内科に勤務。1992年、同科医長に就任。現在、同科で肝臓病の診療を続ける傍ら、臨床研の小原博士とC型肝炎の研究に従事している。日本肝臓学会認定医、指導医。日本消化器学会認定医、指導医。アメリカ肝臓病学会(AASLD)会員。国際インターフェロンとサイトカイン学会(ISICR)会員など。専門誌や学会誌等に、「C型肝炎ウイルス量の精密測定法の開発とその臨床的意義」「B型肝炎ウイルス量の精密測定法の開発とその臨床的意義」その他多数の論文を掲載
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 文化と帝国主義 〈2〉