黒い森のグリム―ドイツ的なフォークロア (普及版)

黒い森のグリム―ドイツ的なフォークロア (普及版)

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  • サイズ A5判/ページ数 353p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784261072983
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C3098

内容説明

ほの暗い森。木々が鬱蒼と茂り、光りを通さない杳い森。一度入ったらさまようしかないほど広大な森。暗中模索してしまう不気味な森。五里霧中さながら見通しの立たない森。どこに通じているのか分からない、不思議な森。だからこそ、今となっては国の名前となった「ドイツ」という語は、当時どのような意味合いを持っていたのか。冥界へと通じているかもしれない冥い森。そして、ほのかに香る未知なるものに満ちた森。

目次

第1部 メルヒェンの森(『子どもと家庭のためのメルヒェン集』における森と人間;森の中の「動くもの」;森の中の「動かないもの」―「自然のもの」を中心に ほか)
第2部 伝説の森(『ドイツ伝説集』における森の描写;森の中の「異教的なもの」;森の中の「キリスト教的なもの」―世界観の移行をてがかりに ほか)
第3部 理念の森(「古のもの」、「自然なもの」と「詩的なもの」―『古いドイツの森』序文をてがかりに;樹木の生長と水の循環―自然のメタファーと「ニーベルンゲン的なもの」あるいは「土着のもの」;「南方のもの」と「北方のもの」、そして「ドイツ的なもの」―紀行文をてがかりに ほか)
エピローグ 『ドイツ神話学』における「聖なる森」についての考察
補足資料

著者等紹介

大野寿子[オオノヒサコ]
福岡県太宰府市出身。九州大学大学院文学研究科博士後期課程学位取得修了。博士(文学)。愛知教育大学教育学部専任講師を経て、東洋大学文学部准教授。専門は、ドイツ文学・民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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なかち

1
メルヘンの森は異界、伝説の森は聖域。メルヘンは森でどこかわからない、小人と会う、通過儀礼、試練を乗り越える場所、フランス起源説がある、単純な形容詞が使われる。伝説はメルヘンよりも場所が特定的、巨人と出会う、教会がある、霊、悪魔、異教的なものが残る場所。法律は慣習などで自然的に作られ、その後人為的に整理される、詩も同じ。ドイツはドイツ語で歴史を記述してこなかった。2011/07/30

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