内容説明
20世紀ヨーロッパ最高峰の詩人ツェランの詩の誕生を内的にたどる!ヨーロッパの国境を越えて新たな全体像を求める旅。
目次
プロローグ
第1章 ドイツ編
第2章 フランス編
第3章 スイス編
第4章 イタリア・オーストリア編
第5章 その他の国々―イギリス、スウェーデン、デンマーク、オランダ、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ウクライナ
エピローグ
著者等紹介
関口裕昭[セキグチヒロアキ]
1964年大阪府生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。この間、ゲッティンゲン大学留学。専攻、近現代ドイツ抒情詩、ドイツ・ユダヤ文学。愛知県立芸術大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かふ
18
多和田葉子『パウル・ツェランと中国の天使』の翻訳者によるツェランの旅の記録を追ったエッセイ。ツェランがアウシュヴィッツ以後、様々な国を行き来した旅の詩人だったことを知る。それはドイツでの辛い思いもあったからかもしれない。ただツェランの従来の難解詩からのイメージから、様々な国で人々と対話しようとした姿が垣間見れれる。むろん、その対話で傷つくこともあったのだろう。ただツェランの生の部分(そこには恋もあった)を伺えるこのエッセイがまさに多和田葉子の作品そのものなんだと思ってしまった。2023/06/18
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