内容説明
初級文法を終えた学生が無理なく取り組めるよう、『グリム童話集』200話の中から4話を書き改めました。第1話「ブレーメンの音楽隊」は現在形で書かれ、第2話「盗賊の花婿」の途中から現在完了が出てきます。第3話「ハンスはりねずみ」は、本来の時制である過去形で語られます。ここでは、文法的な制約も取り払われ、副文なども用いられています。最後の、いわば付録として置かれた「つぐみ髭の王様」は過去形ですが、自習や課題としての使用にも耐えると存じます。各課には、文法や内容理解の問題のほか、CDの聞き取りによる穴埋め問題も設けました。これらの問題はなによりも反復を旨としています。反復こそ語学学習の基本であり、また童話の生理にも適っていると考えるからです。言うまでもなく、童話では、おなじテーマをめぐる対比や試行錯誤は、聞き手や読者の関心をいや増しに高めています。
目次
1 ブレーメンの音楽隊(音楽隊になろう!;猫と鶏も仲間に… ほか)
2 盗賊の花婿(娘は花婿が気に入らず…;娘、花婿の家へ向かう ほか)
3 ハンスはりねずみ(ハンスはりねずみの誕生;ハンス、雄鶏と出発 ほか)
4 つぐみ髭の王様(傲慢な王女に父王は…;王は楽師に娘をやり… ほか)
巻末問題集