精神看護学〈1〉精神保健看護の基本概念 (第2版)

精神看護学〈1〉精神保健看護の基本概念 (第2版)

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  • サイズ B5判/ページ数 304p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784260352055
  • NDC分類 492.9
  • Cコード C3347

出版社内容情報

    《目次》 第1章 社会の動向と精神保健看護   A. 精神保健看護の理念…2  1. 精神保健看護の目ざすもの…3  2. 精神保健看護の特徴…4  3. 精神保健看護の社会的責務…5 B. 精神保健看護における対人関係…6  1. 看護婦が自分自身の反応を自覚する…7  2. 患者との確かめ合いを重ねる…8  3. 体験を共有する…10  4. 精神保健看護アプローチの基本…11 C. 対人関係のもちにくさ…13  1. 人との距離の保ち方にとまどう…14  2. 見捨てられることを恐れる…15  3. 存在をおびやかされている…17  4. 体験が否定的にみえる…18 D. 精神保健看護の機能と役割…20  1. 患者の権利擁護…20  2. 対応モデルの提示…21  3. 社会資源の利用と開発…22  4. 相互支援・相互学習の機会と場の    提供…22  5. 街づくり…23  6. 精神保健医療福祉施策への提言…23 E. 患者処遇と精神保健看護の歴史的変遷…24  1. 共同体のなかの特異な存在…25   □1 古代ギリシアにおける精神の     とらえ方…25   □2 わが国における民間療法…26  2. 社会秩序から逸脱した存在…26   □1 中世ヨーロッパにおける迫害と     拘束,家庭保護の発生…26    1) 迫害と拘束…26    2) 家庭保護…27   □2 わが国における家庭看護の起源…27  3. 人道主義のめばえと患者処遇の改革…28   □1 近世ヨーロッパにおける道徳療法     と無拘束運動…28    1) 道徳療法…28    2) 無拘束運動…28   □2 アメリカにおける精神病院の改革…29    1) 精神病院の改革…29    2) 精神衛生運動とビアーズ…30   □3 わが国における私宅監置と精神     病院の始まり…30  4. 自然科学の対象としての存在…31   □1 自然科学の発達と隔離・監視の     強化…31    1) 身体的治療の発達…31    2) 精神分析とフロイト…32    3) 閉鎖的な精神病院…32   □2 わが国における精神衛生活動と     社会防衛の動き…33    1) 精神衛生思想のめばえ…33    2) 優性思想の台頭…33    3) 戦時下の精神病院…33  5. 治療法の発達と脱施設化への動き…34   □1 欧米諸国の動向…34    1) 哲学思潮と精神医学…34    2) 人間関係論の発展…35    3) 薬物療法の発達…35    4) 社会科学の発展と病院の開放化…35    5) 脱施設化への動き…35    6) 地域精神医療の推進…36   □2 わが国における精神保健活動の     始まり…36    1) 精神外科療法とその背景…36    2) 向精神薬の登場…37    3) 精神衛生法の改正…37  6. 人権擁護とノーマライゼーションの    推進…37   □1 社会的偏見の克服への取り組み…37   □2 法的整備の立ちおくれ…38   □3 保健所を中心とした地域精神衛生     活動…38   □4 地域における生活支援の体制づ     くり…39   □5 障害者に対する差別の禁止…40   □6 精神保健福祉法と障害者プラン…40   □7 脳生理学の進歩と精神科医療…41 F. これからの精神保健サービスと看護…41  1. 社会の動きに呼応する看護職の主体    づくり…42  2. 働き方の多様化を実現し,自律性を    保障する…43  3. 市民参加型の場づくり…44   第2章 看護婦-患者関係の理解   A. 患者理解の方法…46  1. 看護状況のとらえかた…46  2. 互いの動きで生み出される状況…48  3. 互いの反応で変化していく状況…48  4. 負担の軽減によって動きをつくる…49  5. 看護における自己提供…50   □1 ともにある…50   □2 日常生活場面でかかわる…50   □3 相互の成長を目ざす…51   □4 自分の反応を道具として提示する…51   □5 集団のなかで個別性をとらえる…51   □6 人と場をつなぎながら関係を広げ     ていく…52 B. 看護婦-患者関係のなりたち…52  1. 看護婦-患者関係の目ざすもの…52  2. 看護婦の知覚・感情・思考…53   □1 看護学生の実習の感想文から…54   □2 看護学生がもちやすい感情と思考…55   □3 看護学生の反応についての考察…55  3. 患者への接近の原則…57 C. 看護婦-患者関係の発展過程…58  1. 関係をもちはじめる時期――互いの    存在をみとめ合う…59  2. 関係をもちつづける時期――互いに    反応しながら課題に取り組む…63  3. 新たな関係を広げていく時期――提    案し,取り組みを支える…68  4. 関係の発展がとどこおったときを    手がかりにする…71   □1 なぜズレが生じているかを,いっ     しょにはっきりさせる…71   □2 現実に生じていることに,具体的     な行動を提案する…72   □3 かかわりの区切りをつけることの     困難さを自覚する…73   第3章 精神保健看護の展開方法と技術   A. 看護婦の判断と行為化のプロセス…76  1. 状況への参与技術…77   □1 日常生活における参与技術…77   □2 積極的な面があらわれやすい場面     をつくる技術…79   □3 自己提供による参与技術…81  2. コミュニケーションの技術…82   □1 看護婦と患者のコミュニケーショ     ンの特徴…82   □2 コミュニケーションの展開技法…83   □3 援助の手だてとしてのコミュニ     ケーション…84    1) 近づき方を見いだす…85    2) 象徴的な表現を大事にする…86    3) 沈黙をいかす…86    4) 事実をみとめる…87  3. 看護判断(アセスメント)の指標…88 B. 対人関係の側面からの状況把握…90  1. 看護婦-患者関係の発展モデル…90   □1 対人関係論の理論的枠組み…90   □2 看護における対人関係論…91  2. 対人関係論による看護の展開…92 C. サポートシステムとしてのとらえ方…94  1. 危機を成長発達の契機とする…95   □1 人生の節目と危機…95   □2 危機を積極的にとらえる…95  2. サポートシステム…96   □1 サポートシステムの考え方…96   □2 システムを立てなおすはたらき     かけ…96   □3 状況をかえていく力…97 D. 支え手を支える手段と形態…98  1. 看護状況の記録と伝達…98  2. ケースカンファレンス・スタッフ    ミーティング…102  3. スーパービジョン・コンサルテー    ション…103   □1 スーパービジョン…103   □2 コンサルテーション …104 E. 方法としての事例検討…105  1. 事例検討の意義と方向性…105   □1 実践からの学び方を学ぶ方法…106   □2 対人関係能力とリーダーシップを     たかめる方法 …106  2. 事例検討の展開…107   □1 語り合うことからの学び…107   □2 判断と行為化への影響要因 …107   □3 気づきと手だて…108   □4 看護婦の主体性…108   □5 自己発揮と成長…108   □6 行為者としての責任…109   □7 看護状況の構造的把握…109 第4章 おもな精神疾患の理解   A. 精神障害の医学モデル…112  1. 生物学的精神医学と心理学的精神    医学…112  2. 身体病と精神病…113 B. 疾患の分類…113  1. 外因性・心因性・内因性精神病…114   □1 外因性精神病…114   □2 心因性精神病 …115   □3 内因性精神病…115  2. 国際疾病分類…116 C. おもな精神疾患…116  1. 器質性精神病(広義)(症状精神病を    含む)…116   □1 アルツハイマー病…116   □2 血管性痴呆 …119   □3 その他の痴呆症…120    1) ピック病…120    2) パーキンソン病・ハンチント       ン病…121    3) エイズ痴呆…121   □4 症状精神病…121    1) 内科と精神病…121    2) 内分泌性精神症候群…121    3) 産科と精神病…122    4) 医薬品による精神症状…122    5) 外科と精神病…123    6) 脳疾患の急性期…123   □5 後遺症としての器質性精神病…123  2. 精神作用物質による精神および行動    の異常…123   □1 アルコール依存症…123    1) 精神依存と身体依存…124    2) アルコール性臓器障害…124    3) アルコール依存症の疫学…124    4) 依存症の正しい理解…125    5) アルコール精神病…125   □2 麻薬中毒 …126   □3 覚醒剤中毒(ヒロポン中毒)…127   □4 シンナー中毒(有機溶剤の濫用)…127   □5 睡眠薬・鎮痛薬・抗不安薬の濫用…127  3. てんかん…127   □1 本態性てんかん・症候性てんかん…128   □2 てんかんの発作型 …128    1) 部分発作…129    2) 全般発作…129   □3 てんかんの精神症状…131  4. 精神分裂病…131   □1 分裂病の歴史…132   □2 精神分裂病の主要症状 …132    1) ブロイラーの基本症状…132    2) シュナイダーの一級症状…133    3) クロウの陽性症状と陰性症状…134   □3 精神分裂病の病型とその症状 …135    1) 緊張型分裂病(緊張病)…135    2) 破瓜型分裂病(破瓜病)…136    3) 妄想型分裂病…136    4) 3病型の関係…136   □4 精神分裂病の発病期と回復初期の     症状 …137    1) 前駆期および初期症状…137    2) 回復期の症状…138   □5 精神分裂病の経過と予後…138   □6 精神分裂病の疫学…139   □7 精神分裂病の成因…140    1) 生物学的成因論…140    2) 心理・社会的成因論…142    3) 多因子説(社会-心理-生物学的      仮説)…143   □8 精神分裂病の治療…143   □9 分裂病類縁疾患…144  5. 躁うつ病…144   □1 躁うつ病の好発年齢と頻度…145   □2 躁うつ病の症状 …145    1) うつ病相…145    2) 躁病相…146   □3 躁うつ病の経過と予後…146   □4 躁うつ病の成因…147    1) モノアミン仮説…147    2) 性格と状況…147   □5 躁うつ病の治療…148   □6 気分障害(ICD-10)と躁うつ病の     古典的概念の比較…148  6. 神経症・心因反応…149   □1 臨床類型…149    1) 恐怖症…149    2) 不安神経症…150    3) 強迫神経症…150    4) 心気性神経症(心気症)…151    5) ストレス関連障害…151    6) 解離性(転換性)ヒステリー…152   □2 器質性疾患とヒステリーの識別 …152   □3 治療・予後…152   □4 神経症者への陰性の感情転移…152   □5 特殊な心因性障害…153    1) 摂食障害…153    2) 睡眠障害…154    3) 性機能不全(非器質性のもの)…155  7. 成人の人格および行動の障害…156   □1 人格障害(パーソナリティ障害)…156    1) 人格(パーソナリティ)の      考え方…156    2) ICDの人格障害…156    3) 境界型人格障害…157   □2 習慣および衝動の障害 …158   □3 性同一性障害と性嗜好の障害…158  8. 精神発達障害…158   □1 精神遅滞(知的障害)…158   □2 心理発達の障害 …159  9. 小児期・青年期に発症する行動    および情緒障害…160   □1 多動性障害・行為障害など…160   □2 チック …160   □3 不登校(学校恐怖症)…161 10. 心身症…161   □1 心身症・心身医学…161   □2 心身医学の理論的背景 …162    1) フロイトの精神分析学…162    2) パブロフの条件反射説…163    3) セリエの汎適応症候群…163   □3 心身症と神経症の違い…163   第5章 精神症状と状態像の理解   A. 精神症状と状態像のとらえ方…166 B. 感情の異常…167  1. 感情についての一般的知識…168   □1 身体的感情と精神的感情…168   □2 感情の変動…168  2. 不安…169   □1 パニック…169   □2 不安と恐怖 …169   □3 2種類の不安…170    1) 自我意識障害のない不安…170    2) 自我意識障害のある不安…170   □4 訴えられない不安…171   □5 神経衰弱状態…171  3. うつ状態・躁状態…172   □1 うつ状態…172    1) 抑うつ感情…172    2) 統計資料からみた自殺…172    3) うつ状態と疾患…173   □2 躁状態 …173  4. その他の感情異常…173   □1 感情不安定…173   □2 感情鈍麻 …174   □3 多幸気分…174   □4 両価感情(両価性)…174   □5 感情の変化を主とする症候群…174    1) 燃えつき症候群…174    2) 空の巣症候群…174 C. 幻覚妄想状態…175  1. 幻覚妄想状態の概要…175  2. 錯覚・幻覚――知覚領域の異常…175   □1 錯覚…175   □2 幻覚…175  3. 妄想――思考の異常…176   □1 思考の流れ方の異常…176   □2 思考の論理性の障害…176   □3 思考内容の異常(妄想)…177   □4 妄想気分…178  4. 自我意識障害…178   □1 離人症(離人感)…178   □2 作為体験…179 D. 意欲障害が関係する行動症候群…179  1. 意欲減退状態…179   □1 自発性低下…179   □2 行動制止・無為…180   □3 昏迷…180  2. 引きこもり・拒絶状態…180  3. 興奮・多動状態…181   □1 精神運動性興奮…181   □2 不穏状態…181   □3 常同症…182 E. 器質性精神症候群…182  1. 昏睡・せん妄(意識障害)…183   □1 昏睡…183   □2 せん妄…183    1) せん妄の病像…183    2) せん妄の経過…184  2. 精神発達遅滞・痴呆…185   □1 精神発達遅滞(知的障害)…185   □2 痴呆(器質性痴呆)…187   □3 器質性人格障害…187  3. 記憶と見当識の障害…187   □1 記憶障害…187    1) 記銘・保持・想起およびその      障害…188    2) 即時記憶・短期記憶・長期      記憶およびその障害…188    3) エピソード記憶・意味記憶      およびその障害…188    4) 叙述的記憶・手続き記憶お      よびその障害…189   □2 見当識障害(失見当)…189   □3 健忘症候群(コルサコフ症候群)…189  4. 神経心理学的症状…190   □1 失語…190    1) 感覚失語…190    2) 運動失語…190   □2 失認…191   □3 失行…192   □4 神経心理学的症状のケアとリハ     ビリテーション…193   第6章 おもな精神科治療   A. 身体療法…196  1. 薬物療法…196   □1 向精神薬…196    1) 抗精神病薬…197    2) 抗うつ薬…200    3) 抗躁薬…201    4) 抗不安薬…201   □2 睡眠薬…201   □3 抗パーキンソン薬…203   □4 抗てんかん薬…203   □5 薬物療法の留意点…203  2. 電気ショック療法…204 B. 精神療法(心理療法)…204  1. 個人精神療法…205   □1 精神分析療法…205    1) フロイトの古典的精神分析      療法…205    2) 力動的精神療法(精神分析的      心理療法)…205   □2 小精神療法(簡易精神療法)…206   □3 クライエント(来談者)中心療法…206  2. 集団的な精神療法…206   □1 集団精神療法…206   □2 サイコドラマ(心理劇)…207   □3 家族精神療法…207  3. わが国で生まれた精神療法…208   □1 森田療法…208   □2 内観療法…208 C. 行動療法・活動療法…209  1. 行動療法…209   □1 行動療法の流れ…209   □2 行動療法と生活技能訓練…210   □3 わが国の精神科医療領域における     行動療法…211  2. 活動療法…212   □1 作業療法…212   □2 その他の活動療法…213    1) レクリエーション療法…213    2) ダンス療法…213    3) 芸術療法…214    4) 音楽療法…214  3. 活動療法とグループの効果…214 D. 社会療法・環境療法…215  1. 社会療法・環境療法の流れ…216  2. 治療共同体…217 E. リエゾン精神医学…218  1. 器質性精神障害…219   □1 せん妄(症状精神病)…219   □2 痴呆…219  2. 一般患者の苦悩と不安…220   □1 うつ状態・退行…220   □2 患者の自殺…220  3. 家庭内暴力の被害者…220   第7章 パーソナリティの発達と適応   A. パーソナリティの成長発達…224  1. 自我の構造…224   □1 フロイトのパーソナリティの構造…224    1) イド(エス)…225    2) 自我…225    3) 超自然…226   □2 自我の機能…227   □3 自我の防衛機制…227    1) 抑圧…228    2) 昇華…228    3) 取り入れ(取り込み)…229    4) 投射(投影)…229    5) 否認(否定)…229    6) 反動形成…230    7) 打ち消し…230    8) 分離(隔離)…230    9) 退行…230    10) 同一化(同一視)…231    11) おきかえ(向きかえ)…231    12) 合理化…232   □4 フロイトの発達論…232    1) リビドー…232    2) エディプス-コンプレックス…233  2. 自我の社会化…234   □1 自己概念…234   □2 自我の発達と自己概念の形成…234   □3 家族関係と自我の成長…235   □4 自我の発達と社会化…236 B. ストレスと適応…237  1. ストレスと対処行動…237   □1 ストレス反応…237   □2 ストレスコーピング…238  2. フラストレーションに対する対処    行動…240   □1 フラストレーションと葛藤…240   □2 フラストレーションへの対処…240  3. 適応と心身の健康…242   □1 ストレスへの適応…242   □2 リラクセーション…243 C. ライフステージにおける発達課題…244  1. 乳児期における課題…245  2. 幼児期における課題…247  3. 学童期における課題…249  4. 思春期・青年期における課題…251  5. 成人期における課題…252  6. 老年期における課題…254 D. 生涯人間発達論の考え方と看護…255  1. 時代の動きと生涯人間発達論…256   □1 高齢社会における発達課題…256   □2 人間関係と生涯発達…256  2. 生涯人間発達論と看護の留意点…256 第8章 精神保健医療福祉をめぐる法制度   A. 精神保健福祉法の位置づけと背景…260  1. 精神保健福祉法と関連法の動き…260  2. 精神保健福祉法における処遇規定…262   □1 精神保健福祉法の体系…262   □2 精神障害者の概念規定…264 B. サービス提供のしくみ…265  1. 相談活動の場と機能…265   □1 精神保健相談の場と相談の持ち     込まれ方…267   □2 電話による相談…268   □3 来所相談…269   □4 訪問・同行支援…269  2. 外来治療の場と機能…270   □1 患者が自分の生活スタイルに     合わせたペースで選べる場…272   □2 状態の変化への対処を得やすい場…272   □3 患者相互の体験交流の場…272  3. 入院治療の場と機能…273   □1 入院の機能…273   □2 入院形態…273    1) 任意入院…273    2) 医療保護入院…274    3) 措置入院…274    4) 応急入院…275  4. デイケア・ナイトケアの機能…275   □1 デイケア・デイホスピタル…275    1) デイケアの歩みと位置づけ…275    2) デイケアの目ざすもの…276   □2 ナイトケア・ナイトホスピタル…276    1) ナイトケアの機能…276    2) ナイトホスピタルの位置づけ…277  5. 地域生活支援の場と機能…277   □1 精神障害者社会復帰施設…277   □2 共同作業所…279   □3 居宅生活支援事業…280   □4 職業リハビリテーションのしくみ…280 C. セルフヘルプグループ…281  1. 精神保健領域におけるセルフヘルプ    グループ…282  2. 患者会・家族会…283   □1 患者会…283   □2 家族会…283   □3 断酒会・AA…284   参考文献…285 資料 精神医療史年表…289 索引…297

内容説明

本書では、人が人にはたらきかける側面から,看護における判断と行為化の特徴を明らかにした。すなわち、精神の健康問題の顕在化過程、患者を中心とした問題の取り組み過程、多層な支えを生み出すネットワーク形成過程など、対人関係を基軸とした援助方法の体系化を試みた。また、人間および人間行動、生活環境の理解に関する関連領域の知識と技術を看護実践に応用する方法をも述べ、さまざまな立場や職能にある人々との協働のしかたを提示している。今回の改訂では、社会の大きなうねりのなかで、精神の健康問題が人々の重大な関心事となっている状況をふまえ、看護職が担う役割と機能を社会的なシステムに位置づけた。

目次

第1章 社会の動向と精神保健看護
第2章 看護婦‐患者関係の理解
第3章 精神保健看護の展開方法と技術
第4章 おもな精神疾患の理解
第5章 精神症状と状態像の理解
第6章 おもな精神科治療
第7章 パーソナリティの発達と適応
第8章 精神保健医療福祉をめぐる法制度

著者等紹介

外口玉子[トグチタマコ]
前東京都精神医学総合研究所勤務

原田憲一[ハラダケンイチ]
前東京大学教授

小松博子[コマツヒロコ]
前千葉県精神保健福祉センター勤務

中山洋子[ナカヤマヨウコ]
福島県立医科大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。