出版社内容情報
《内容》 市場原理の下で、米国医療はどうゆがめられてきたか?! 米国の事例を紹介しつつ、「混合診療解禁」、「医療機関経営への株式会社の参入容認」など、医療における「ビジネス・チャンスの創出」を目論む勢力が主導する改革議論に警鐘を鳴らす。いま、日本の医療に本当に必要な改革とは何か? これを読まずして医療改革は語れない!!
《目次》
第1部 市場原理の失敗-反面教師としての米国医療
I ウォール・ストリート・メディシン-株式会社病院の「犯罪」
II シンデレラ・メディシン-無保険者残酷物語
III 利害の抵触-コーポレート・グリード(企業の欲望)がゆがめる医療倫理
IV 神の委員会-公正な医療資源の配分をめざして
V 医療過誤-市場と訴訟に基づくシステムの失敗
第2部 医療制度改革がめざすべきもの-銭勘定でない改革論議のススメ
VI 日本の医療費は過剰か?
VII 先送りされる高齢者医療保険制度の改革
VIII 市場原理の導入は日本の医療を救うか?
IX 保険者機能強化は日本の医療を救うか?
X EBMをコスト抑制の具とする滑稽
XI 手がつけられるところから始める医療改革-患者アドボカシー
XII 日本の医療は守れるか?-第一線で活躍する医師との対話
あとがき-ビジネスの論理VS医療の倫理
内容説明
頻発する株式会社病院の「犯罪」、財力に基づく凄惨な医療差別…、市場原理の下で、米国医療はどうゆがめられてきたか?!米国の事例を紹介しつつ、「混合診療解禁」、「医療機関経営への株式会社の参入容認」など、医療における「ビジネス・チャンスの創出」を目論む勢力が主導する改革論議に警鐘を鳴らす。これを読まずして医療改革は語れない。
目次
第1部 市場原理の失敗―反面教師としての米国医療(ウォール・ストリート・メディシン―株式会社病院の「犯罪」;シンデレラ・メディシン―無保険者残酷物語;利害の抵触―コーポレート・グリード(企業の欲望)がゆがめる医療倫理
神の委員会―公正な医療資源の配分をめざして ほか)
第2部 医療制度改革がめざすべきもの―銭勘定でない改革論議のススメ(日本の医療費は過剰か?;先送りされる高齢者医療保険制度の改革;市場原理の導入は日本の医療を救うか?;保険者機能強化は日本の医療を救うか? ほか)
著者等紹介
李啓充[リケイジュウ]
1980年京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院内科系ジュニアレジデント、京都大学大学院医学研究科を経て、90年よりマサチューセッツ総合病院(ハーバード大学医学部)で骨代謝研究に従事。ハーバード大学医学部助教授を経て、2002年より文筆業に専念。鋭い医事評論で知られる。大リーグ評論でも知られ、「週刊文春」に『大リーグファン養成コラム』を連載している。米国ボストン在住
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