出版社内容情報
《内容》 臨床医・研究者・教育者として生きたウィリアム・オスラー博士の講演集。「平静の心」の新訂版発行後に判明した新知見などをもとに訳・註を全面的に見直した。
《目次》
1 平静の心
2 医師と看護婦
3 教師と学生
4 プラトンが描いた医術と医師
5 科学のパン種
6 教えることと考えること
7 看護婦と患者
8 25年後に
9 本と人
10 病院は大学である
11 医学の座右銘
12 定年の時期
13 学究生活
14 結束,平和,ならびに協調
15 結びの言葉
16 トマス・ブラウン卿
17 生き方
18 古き人文学と新しい科学
医学生のためのベッドサイド・ライブラリー
ウイリアム・オスラー卿の生涯とその業績ならびに思想について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
日野原先生が、戦後すぐに軍医のアメリカ人からもらい受けて感銘したので、訳されたようです。100年以上も前の本でしかも哲学書など古典からの引用もあるので専門家の助けを借りたようです。私はこの本の題名となっている講演と「二十五年後に」「本と人」「医学の座右銘」という講演集などが結構参考になりました。医学に関する基本的な考え方が記されていて百年以上前のものとは思われません。2016/08/12
Satoshi Hara
2
久しぶりに再読。「人生は習慣である」という生きる上で最も大事なことを教えてくれた本。「平静の心」「生き方」「教師と学生」はこれからも読み直し続けたい。2022/05/07
incognito
2
かの有名なオスラーの講演を集めた本。医学史的に重要なものが含まれている(が、それらは一般的に退屈)。”生き方”のように、医学生や医師に対してどのように生きるべきか指南する講演も多くあり、そちらはためになった。良い習慣づけ(勉強習慣にとどまらず、精神の健康や酒タバコ等についても)、過去を忘れ、明日を思い煩うより今日に生きよ、集中力をつけよ等、古臭いことばっか言っているが、すこぶる正しい。たまに読んで背筋を伸ばし、勉学に励む初心を忘れないようにしたい本である。日野原重明氏が感銘を受けたそうで、読んでみた。2013/09/24
水戸産
0
哲学的な内容についても書かれており、また全体を通して宗教的な観点が多く含まれているので理解するのが大変難しかった。大学教育について述べている箇所が多くあるが、1983年出版ということもあり、少々古臭いと感じる点もあった。しかし、オスラーの考える理想の医師像は現代でも通じる点が多くあるように思う。医師だけでもなく看護師に向けての演説が含まれているので、看護師の方々も読まれてもよいかもしれない。ただ、私が本を読みなれてないせいか全体的に読みにくいように感じた。2017/09/07
Hikaru Nakayama
0
また今後読み返したい書籍 2017/04/01