感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
56
【私を殺しそうになったのは、私の執着(アディクション)。しかし私を殺しそうになってまで、救いたい私がいた】<アディクションを知ることは、心の取り扱い方を知ること>と考える著者が、<すべての想念はエネルギーであるから、違うかたちに変換可能>で、アディクションは、<何をするかとは関係ない。行為でなく心の状態であり、基本的な心の傾向>と説く。カバー写真も著者。<アディクションを考えることは、実に、複雑で、誤作動の多き人類の取り扱い説明書を手探りでつくるようなこと。わたしのすることはそういうこと>と。強く推す!⇒2024/12/30
harass
53
初読の作家。相手を愛しすぎて殺すことまで思い詰めた著者の経験からの考察。他のレビュもそうだが思ったものと違うので戸惑う。どこにすすむのかわからなかった。非常に個人的なエッセイといえるか。似たような経験がないと共感を得られないかと。近年の専門家やサイエンスライターのエビデンスを出してくる本に慣れてしまってると困惑するせいか。わからんでもないが。2024/10/31
shikashika555
39
心の病気なのか 通常生活を送れる人の心の揺れの中の大きな波なのかわからぬが、こういった本を読むことに何となくしんどさを感じるようになっている。 以前は知識欲や好奇心だけでどんどん読めたのに、だんだんとわかりにくく感じるようになっている。 同意できない。 共感できない。 例え方も対策方法も「仲間」も 全てが自分の周囲の現実にはないものであることに ただフィクションやSFを読んでいるようなよそよそしい違和感を覚える。 自分の変わりように驚く。2025/01/04
yutaro sata
29
中毒になっている、執着している、ではその対象から離れればあなたは大丈夫なのか。そうではないだろう。何かそうする必要があったから、あなたは執着しているはずで、何に執着し、それは何故なのかを、自分の底を掘って探っていく。 犯罪行為がこれでもかというほど表現であるということ。 であるならば、人間よ、あなた、私よ、表現をしよう。 犯罪ではない形で。 あなたが暗いもの、どうしようもないものを抱えている。それは、そのまま書いたらいいんだ2024/06/30
くさてる
17
力のある作家なのだろう。けれど、これは「ケアをひらく」シリーズの中の一冊なんだろうか。語られている言葉の力はすごく、ほんとうに、すごく。個人的なエッセイなら納得いくけれど。これは「ケアをひらく」ものなんだろうかという疑問がずっと頭を離れなかった。2024/11/21