感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
livre_film2020
27
グラウンデッドセオリーアプローチ(GTA)を半構造化インタビューに適するよう修正(Modified)したM-GTAの解説本。非常に分かりやすい解説だったが、それでも初心者がM-GTAを使いこなすのは至難の業な気がした。特に、文脈を考慮してある程度切片化したデータをラベリングするあたり、相当な経験値が必要そう。よって、ベテランではない私は初心者向けのSCAT分析を採用することにした。が、この分析を採用すると決めるためにはM-GTAの手順を知っている必要があったので、一読の価値は確実にある。
かわうち
1
M-GTAでは、方法論的限定という概念を導入し、データ収集はまとめて可能な期間に行い、それを分析対象とし、分析状況を踏まえて、必要であれば追加の収集を行うという考え方を採用している。分析テーマと分析焦点者の視点から、収集したデータ全体に対して理論的サンプリング、つまり、自分の解釈内容に照らして目的別にデータをみていく。現実→データ→概念化の作業と同時並行で、生成中の概念→現実との適合性と有効性の確認作業を行う。これは、数量的データであれ、質的データであれ、現実から置き換えられたデータは不完全だからである2025/10/08




