感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OHモリ
3
タイトル通り、病歴と身体所見でかなり診断できるというのは同感で、今まで経験的にイメージとしてしか捉えられていなかったことが、検査後確率という数字でしっかり表現されることが示されたことにだけでも意義が大きいと思う。尤度比の一覧が付録についていたが、それを活用して個々の症例についていちいち当てはめることはやらないだろうし現実的ではないと思う。主な事象や症状に対して必要な病歴や所見と大まかな結果を知って診療にあたることができればかなり有用、研修医や学生に指導する場合に尤度比に戻って活用するのはとても有用と思う。2018/06/24
うひょひょ
2
検査前確率や尤度比などの言葉を公衆衛生の授業で聞いたことはあるが、実際の診療にどう生かせるかいまいちわかっていない人にオススメできる。学校の授業では、本に出てくるような内容に全くふれていなかったこともあり、目から鱗でとても勉強になった。EBMってこういうことなんだと初めてわかった気がする。2018/01/02
young
1
診断学の講義準備のため読了。毎回ドリルを解くような感覚で、重要な尤度比の定義を毎度再確認しながら、病歴・身体所見から診断らしさを絞っていくー問診とフィジカルでどう疾患に迫っていくか。現場で活かせる智慧が満載。勉強になりました。2020/11/22