精神医療・臨床心理の知識と技法 - 公認心理師必携

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精神医療・臨床心理の知識と技法 - 公認心理師必携

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  • サイズ B5判/ページ数 345p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784260027991
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

出版社内容情報

これからの心理職に求められる知識とスキルはこれだ!
国家資格になるのであればここまでは知っておきたい! 医療の基本知識から精神症状の診かた、うつ病や不安症などの精神疾患の特徴、心理アセスメント技法まで、医療・保健領域の現場でメンタルヘルス活動を適切に行うために必要な情報を幅広くカバー。症例を用いて具体的な心理介入のプロトコルも解説しており、実践でも役立てられる1冊となっている。

【序】
 本書を手に取られた方は,ぜひ最初に目次をご覧いただきたい.類書にはない,斬新な内容となっているとの印象をもっていただけると思う.それととともに,「これ1冊あれば大丈夫」といった安心感ももっていただけるはずである.
 本書は,チーム医療とエビデンスに基づく心理的支援を基本コンセプトとし,専門性の高いメンタルヘルス活動を実践するためのレファレンスブックとして編まれたものである.より質の高いメンタルヘルス活動を,より多くの方に提供することを目標とし,心理職と医療職が協働して編集を行い,現場で活躍している多様な専門職の協力を得て執筆作業を進めた.実際にできあがった内容をみて,臨床現場においてメンタルヘルス活動を適切に実践するための専門的な知識と技法を網羅し,しかも最新かつ実践的な臨床情報をコンパクトにまとめることができたと確信している.

 わが国は多くのメンタルヘルスの問題を抱えており,その解決は社会全体の重要な政策課題である.そのような状況と関連して2015年9月に公認心理師法が国会で成立・公布され,心理職が国家資格を有する専門職である公認心理師となることとなった.心理職の国家資格化が先進国のなかで非常に遅れていたわが国においても,ようやく公認心理師として心理職がメンタルヘルス活動に正式に参加することになったのである.
 医療・保健領域におけるチーム医療に参加する場合は言うまでもなく,福祉や教育などの他領域においても,適切な実践活動をするためには精神医療の基本的な知識と技法は必須である.また,より専門性の高い心理的支援を実践するためには,従来のカウンセリングや心理療法の知識と技法だけでなく,エビデンスに基づく臨床心理学の最新の知識と技法の習得が必要となる.本書は,公認心理師が高い専門性を備え,多職種協働チームによるメンタルヘルス活動に貢献するための知識と技法を整理し,簡潔に解説した必携書となっている.特に,幅広い精神医療の制度や実践的手続きに加えて,今や社会的要請となっているエビデンスベースド・プラクティスのための最新プロトコルが問題別で解説されている点は,他書にはない本書の特徴である.

 このように本書は,公認心理師を目指して教育を受けている訓練生や若手心理職のテキストだけでなく,現場で働く中堅・ベテランの公認心理師が活動の最前線で困った際に参照できるレファレンスブックともなっている.さらには,公認心理師と協働して,より質の高い活動を展開することを目指す医療職をはじめとする他職種にとっても,大いに参考にできる内容となっている.本書が多くのメンタルヘルス専門職に活用され,わが国のメンタルヘルス活動の改善や向上に少しでも貢献できることを祈念して筆を擱く.

 2016年7月
 編集者を代表して 下山晴彦

【目次】
第1部 チーム医療と心理師の役割
 第1章 医療の基本知識
   医療とは
   医療の質
 第2章 チーム医療
   現代のチーム医療と心理師の役割
   チーム医療を構成する専門職
   チーム医療の理論と方法
 第3章 医療におけるメンタルヘルス
   病むこと
   支えること

第2部 精神医療の基本
 第4章 精神症状のみかた
   感情・気分障害
   意識障害
   認知障害
 第5章 診断とその経過
   精神科診断の方法論
   神経発達症群
   統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群
   双極性障害および関連障害群
   抑うつ障害群
   不安症群
   強迫症および関連症群
   心的外傷およびストレス因関連障害群
   解離症群
   身体症状症および関連症群
   食行動異常および摂食障害群
   睡眠-覚醒障害群
   性機能不全群・性別違和
   秩序破壊的・衝動制御・素行症群
   物質関連障害および嗜癖性障害群
   神経認知障害群
   パーソナリティ障害
   パラフィリア障害
 第6章 治療のあり方
   予診・初診の進め方
   入院適応・行動制限の判断
   自殺リスクの評価
   精神症状に影響を及ぼす諸要因
   身体療法
   精神科リハビリテーション
   精神科救急
 第7章 薬物療法
   抗うつ薬
   抗不安薬・睡眠薬
   抗精神病薬
   その他の向精神薬

第3部 精神医療システム
 第8章 精神医療資源
   精神科病院
   総合病院
   精神科診療所・メンタルクリニック
   精神科アウトリーチ
 第9章 精神保健サービス
   医療外資源
   小児・児童に対する精神保健福祉サービス
   成人に対する精神保健福祉サービス
   高齢者に対する精神保健福祉サービス
 第10章 関連する法規と制度
   精神保健福祉法・精神障害者保健福祉手帳
   障害者総合支援法
   発達障害者支援法
   知的障害者福祉法・知的障害者更生相談所・児童相談所・療育手帳
   心身喪失者等医療観察法・司法精神医学
   成年後見制度
   物質乱用・依存関連法規
   介護保険法
   障害年金・生活保護

第4部 心理師の専門技能
 第11章 心理師の役割とスキル
   精神医療にかかわる心理師の必須技能
   心理師の倫理
   生物-心理-社会モデル
   機能分析
   ケース・フォーミュレーション
   エビデンスベースド・アプローチ
   報告書の作成
 第12章 心理アセスメントの技法
   初回面接
   行動観察
   心理評定尺度
   知能検査
   神経心理学検査
   脳画像検査
   発達検査
   認知症にかかわる検査
   投映法
   アセスメント結果のフィードバック
 第13章 個人心理療法
   動機づけ面接
   応用行動分析
   認知行動療法
   第3世代認知行動療法
   行動医学
   認知リハビリテーション
   対人関係療法
   森田療法・内観療法
   精神分析的心理療法
 第14章 家族・集団支援技法
   カップル療法・家族療法
   患者の家族支援
   ペアレント・トレーニング
   集団療法
   ソーシャルスキル・トレーニング
   心理教育
 第15章 コミュニティ・アプローチ
   コンサルテーション
   危機介入
   リエゾン
   アウトリーチ
   サポートネットワーク
   デイケア

第5部 問題別心理介入プロトコル
 第16章 不安関連障害
   総論
   パニック症・広場恐怖症
   社交不安症(対人恐怖症)
   全般不安症
   強迫症
   心的外傷後ストレス障害
   選択性緘黙
   分離不安症
 第17章 抑うつ障害
   総論
   うつ病
 第18章 統合失調症スペクトラム障害
   総論
   統合失調症
 第19章 発達障害
   総論
   自閉スペクトラム症
   注意欠如・多動症
   限局性学習症
 第20章 心身症
   総論
   神経性やせ症
   神経性過食症
   不眠障害
   過敏性腸症候群
   緊張型頭痛
 第21章 物質関連障害および嗜癖性障害
   総論
   アルコール関連障害
   薬物関連障害
   ギャンブル障害
 第22章 触法精神医療における心理的アプローチ
   総論
   触法行為を伴った精神疾患
   性犯罪者の再犯防止
 第23章 身体疾患に伴う心理的問題
   総論
   がん
   循環器疾患
   高次脳機能障害のリハビリテーション
   生活習慣病の行動管理
   小児疾患
 第24章 プロトコルの適用が困難な事例への対応
   プロトコルによる対応が困難に陥った際の心得

付録 脳の構造
付録 略語集
和文索引
欧文索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろか

8
公認心理師がどうなるかまだよくわからないような状況での発売であったため政治的な匂いもしなくはなく、手にしてこなかった。来秋の資格試験のための勉強開始。医療における心理師にとってまさしく必携ー辞書的な使用もできそう。2018/02/19

バーニング

2
もっと早く読んでおくべきだったと思いつつ、日常の支援でも使いがいがあるので一家に一冊あっていいタイプの本。あと下山晴彦監修なのでかなり認知行動療法を推し気味なのはよくわかった。2022/04/29

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