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出版社内容情報
統合失調症診療・研究の第一人者による待望のモノグラフ。疾患概念や病態仮説の歴史的進展から神経生物学的研究の最前線までを平易に詳説。画像研究、認知神経心理学、精神薬理学、神経生理学、遺伝子解析など様々な角度からのアプローチにより、統合失調の本態に迫る内容。統合失調症を予後良好な疾患にすることを目指して長年診療・研究に携わってきた著者畢竟の書き下ろし。
倉知 正佳[クラチ マサヨシ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カラ崎検査官
3
新旧の統合失調症研究を徹底的に網羅しています。脳機能や器質的な変化から、精神症状との関連、認知機能の障害やアセスメントの可能性について論じたもの、治療法に関しても薬物・心理療法の両面について内外の研究をまとめており、難しいながらも参考になる情報ばかりの名著です。2018/01/21
つなぐ
2
統合失調症について、近年の脳の画像解析技術の向上や神経伝達機序の解明などに基づいて、脳実質における変化について様々な研究をまとめています。そのため極めて専門的な内容となっているため、脳の専門的知識がないと詳細理解は不可能でしょう。ただし、統合失調症の症状は脳実質の障害に原因があるというエビデンスを知っておく事は有益であると思います。なぜならば、患者の残された健康な部分に目を向け、それらに働きかける事が治療的であり、統合失調症の回復は元に戻ることでない事をエビデンスが証明してくれているからです。2018/03/12