出版社内容情報
わが国の感染症診療の新時代を切り拓いてきたIDATEN(日本感染症教育研究会)。その気鋭の講師陣が研修医・若手医師を対象に開いた感染症サマーセミナーの内容を、診療の現場で役立つ実践的な情報として理解できるように、思考プロセスがみずみずしく伝わるスタイルでまとめた。セミナーで演者に寄せられた質問は「臨床で悩みがちなQ&A」として、各章の項末に掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Fanwei
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IDATENのこれまでのセミナーをまとめたもの。大曲先生の感染症診療総論から始まり、小児感染症、風邪、各臓器別感染症、HIV等、盛り沢山な内容となっている。各項目毎に著者が違うため、語り口も多種多様で最後まで飽きずに読む事が出来た。 風邪、肺炎、尿路感染症等に関しては余り目新しい知識はなかった。 個人的に面白かったのは頭頸部感染症の項目。「深頸部感染症はスペースの感染症である」。これまで曖昧だった頭頸部間隙間の繋がりが明瞭になったと同時に、感染症診療における解剖学の重要性を理解する事が出来た。2017/01/15