出版社内容情報
患者の本当の声を聞くことから始まる「患者が主人公」の医療。それがわかっていても,なかなかできないのが現実である。本書では,医師,看護師,看護教員,医療ジャーナリストなど,20名の医療関係者が,自身の患者・家族体験をもとに<医療者のおかれている事情>と<患者・家族としての本音>のふたつの“目線”から,「なっとくのケア」へのヒントを医療者に向けて語りかける。
内容説明
ふたつの目線でなっとくのケアを探そう。執筆陣は、普通の人がよくかかる病気で患者・家族経験をした医師、看護師、看護教員、医療関係の行政マンやジャーナリストなど。自身の専門性をベースに患者や家族として経験したことを深く吟味して、医療関係者の目線のときには気づかなかったけれど、患者や家族の目線になって初めてわかったことが描かれている。
目次
第1章 患者の目線医療者の目線(患者・家族の心配は医療者の想像を超えて;術後の痛みは当たり前? ほか)
第2章 がんとともに歩む(妻が、がん!?医師の夫の胸中は…;“医学知識をもった友人”のような心理・社会的な相談支援 ほか)
第3章 迷いのなかで選ぶ看取り(延命処置の選択を迫られて;自宅で安らかな最期を迎えたい、しかし実際は… ほか)
第4章 患者と家族の物語(クリニカルパスに前のめりの関心を添えて;激痛のなか、治療を求めて右往左往 ほか)
第5章 なっとくのケアへ(マニュアルを超えた援助の極意;意外と言えない自分の希望遠慮してしまうわけは? ほか)
著者等紹介
村上紀美子[ムラカミキミコ]
医療ジャーナリスト。石川県生まれ、愛媛県育ち、東京都で成人し、神奈川県で仕事と子育て、2009年から3年間ドイツ在住。日本看護協会の調査研究部から広報部長を経て2004年からフリーランスとなり、医療安全、ターミナルケア、在宅ケアをメインテーマに、全国と海外9か国で取材を続けている。30年後の医療の姿を考える会、日本訪問看護財団、ホスピスケア研究会、医学ジャーナリスト協会、福祉フォーラムジャパンなどの会員。東京教育大学(現筑波大学)で社会学を学び、国際医療福祉大学で医療福祉ジャーナリズムの修士課程を修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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