内容説明
「強制」と「自己選択」を両立させる。それがプロ。若き日の精神科病院体験を経て開業カウンセラーの第一人者になった著者が「見て」「聞いて」「引き受けて」「踏み込む」ノウハウを開陳。
目次
第1部 すべて開陳!私は何を見ているか(私は怖くてたまらない;私はいつも仰ぎ見る;私は感情に興味がない;私はここまで踏み込む ほか)
第2部 カウンセラーは見た!(密やかな愉しみ;息切れは気持ちいい;無音劇場;縦ロールとカルガモ ほか)
著者等紹介
信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年岐阜県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て、1995年原宿カウンセリングセンター設立、同所長。アルコール依存症、摂食障害、ドメスティックバイオレンス、子どもの虐待などの問題に取り組んでいる。日本臨床心理士会理事、日本心理劇学会理事、日本外来精神医療学会常任理事、お茶の水女子大学非常勤講師他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
53
【ガチンコ舞台で「カウンセラー」を演じる】 若き日の精神科病院体験を経て、開業カウンセラーの第一人者となった著者が、身体で摑み取った「見て」「聞いて」「引き受けて」「踏み込む」ノウハウのすべてを、この書で開陳! <クライエントは、ときには共演者になることもあるが、私というカウンセラーをじっと見つめている厳しい観客でもある。クライエントは真剣だ。時間単位で料金を支払っているのだから、それだけのものを得て帰ろうと思っているに違いない。どう取り繕おうと、どのように装っていようと、クライエントは私を観ている>。⇒2022/09/05
shikashika555
43
面白そうだなぁと思いつつイラストが妙に浮いていて手に取るのをためらった。けど読んだ。 相手の感情が高揚し冷静さを欠いてくると すっと後ろに引く。このタイミングは人に接する職業でかつ勘のいい人ならではだと感じながら読んだ(プロの心理職に上から目線の言い方だなぁ💦スミマセン)。 しかしそんな著者でも 後半ご自身の入院時に隣のベッドの老婆と目が合ったことにあれほどまでに感情か揺さぶられてしまうことにも驚いた。 職業的スイッチのオンオフは、人間関係の入り口で決めとかなきゃ途中では変えられないのね。2021/08/27
D21 レム
38
重たい話になると、さーっと心理的に遠く離れるというところ、冷たいようだが大事かもしれないと思った。普通の人間関係でも長く健全におつきあいしていくには必要なことかも。でないと、疲れたり、嘘になったり、無理に共感したり、おかしなことになるだろうから。あと、人が怖いとか、わからないという感覚も、正直に認めることは大事だなと発見した。入院中の同室の人を観察するところは、主婦とかおばあさんとかが不幸そうで気持ちがふさがるが、大きなお世話かも。カウンセラーはプロ意識がないとつとまらないし、読むだけでも、きつかった。2016/01/11
morinokazedayori
19
★★★著者は、虐待、DVなど家族関係のカウンセラーとして名高く、メディアへの出演も多い。開業に至るまでの道筋や、著者の飾らない人柄がよく分かる一冊。2019/06/30
ひろか
16
インパクトのある表紙。著者自身もお見かけすると、結構インパクトがあるが、著者のかくごをかんじる内容だなと思っていたら、最後にきちんと書かれていた。 2014/06/28
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