現代語訳 精神病者私宅監置の実況

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現代語訳 精神病者私宅監置の実況

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  • サイズ A5判/ページ数 351p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784260016643
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

出版社内容情報

備考欄参照(200字オーバーのため)。

内容説明

近代精神医療の原点、九十年の時を経て、待望の現代語訳。

目次

第1章 緒論
第2章 精神病者私宅監置の実況
第3章 未監置精神病者の家庭における実況(十例)
第4章 民間療法の実況
第5章 私宅監置の統計的観察(統計十五表)
第6章 批判
第7章 意見
第8章 概括及び結論

著者等紹介

金川英雄[カネカワヒデオ]
精神科医。東京武蔵野病院・外来部長。1980年昭和大学医学部卒業。1984年昭和大学大学院医学研究科博士課程修了。昭和大学付属烏山病院、昭和大学医学部助手を経て、1993年10月から現職。2002年慶應義塾大学文学部卒業。精神保健指定医、医学博士、日本病跡学会理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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gtn

24
「私宅監置」という名の座敷牢が、法に基づくものとは思わなかった。本著は、今から100年前の私宅監置等の現状を119の実例を挙げて紹介している。早発性痴呆を発症し、自宅監置され、足に鉄鎖を付けられたかつて聡明だった元村長。また、癲癇性精神病に罹患し、既に寛解状態なのに関わらず牢につながれたままの男性。その男性に、格子越しにカメラを向けると、着衣を整えにっこり微笑む。むごすぎる。2018/10/27

re;

21
表紙の監置という文字の中の檻の中に人影が・・・ニクイね。さて本題。急激にその数を増やし、症状は細分化され、病名も多義にわたる現代の精神疾患者はある程度の市民権を得ているし、ここ数年その生き方にも多様性がでてきた。しかしほんの数十年前には狐憑きであるとかキチ○イであるとされ人間扱いされなかった時代がある。また、被監置者を救おうとしても、原因が分からないものへの恐怖や万策尽きた無力感。その暗闇を照らす明かりのないままにただ無為に日々を消化するしかなかった人々の無念が、淡々と実況するだけの本文から滲み出ていた。2019/11/27

ひねもすのたり

11
1900年(明治33)精神病者監護法が成立し私宅監置が規定される。これにより同法が廃止されるまでの50年間この国は座敷牢を合法としていました。 本書はその背景と私宅監置(座敷牢)の状況119例を調査した報告書です。 それぞれの写真や綴られた文章の行間には精神疾患に苦しむ患者と家族の嘆きが溢れ返っています。 専門書として名高いようですが、ノンフィクションとして読んでもその迫力に圧倒されます。『わが邦十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の他に、この邦に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし』★5 2019/05/04

ゲオルギオ・ハーン

10
明治時代、精神病に対する制度が整わなかった世情で行われた私宅監置のケースをまとめ、総括、改善についての提言が書かれた歴史的な本の現代語訳。精神病と聞くと恥ずかしながら自分も完治するのは難しいのではないかと考えていました。そのため、時代背景もあり、監護義務者が裕福でない限り十分な設備がないのも仕方ないと思っていました。しかし、著者の呉先生、樫田先生による結論を読み、そういった考えは間違いだと気付きました。また、精神病でも地域による取組の温度差や定義の微妙な違いが書かれていた点が興味深かったです。2020/03/22

キムチ27

9
社会学、民俗学のジャンルの資料として「目を通した」 とっても読むもんではなく、余りにも重すぎる文字が連なる。 なぜ、今この時代で復刻がなされたか。金川氏の他作品で推測。 近世から現代への流れは身分によって人を「人間と見るか、モノと見るか」の違いをなくしていく、ひいては権利意識の啓蒙に連なっていくと思う。しかし、この実況が著された時代はそういった類は黎明期もいいところ。比べるモノではなく、今精神疾患、認知症の権利擁護に何が有用かを探る道しるべになるのではと感じた。2013/01/28

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