神経心理学コレクション
精神医学再考―神経心理学の立場から

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  • サイズ A5判/ページ数 194p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784260014045
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3347

内容説明

「心」がそれ自体で病むことはありうるか?疾患診断の留保、心因の虚構性、自己という虚焦点…。今日の精神医学の一般常識に一石を投じ精神疾患の新たなとらえ方を照らし出す。

目次

精神医学と神経心理学
疾患診断の留保と状態像把握の意義
認知と意識
認知と意識の解離
意識とその病理―エーとエーデルマン
意識は二重に構造化されている
意識の神経相関領域
「心因」「外因」「内因」の曖昧性―単一性精神病論の必要性
「心因」という虚構について
「自己」という虚焦点について
意識における「力動」について
臨床病態の諸相
精神疾患における可逆性と不可逆性―二要因と二系列の交錯
神経心理学からみた精神医学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

huyukawa

0
基本的に文章の書き方として、「考える」>「考えられる」>「思う」>「思われる」というように感じている。それは著者の論理の強さであり、「思う」より下は論理的とはいいがたい。本書は異様に「思われる」とする語尾が多かった。ただ、これはおそらく著者のアイディアを強く出して、まだまだ論証が必要とされる面だからと考える。そういう意味でいわゆる教科書にはならないが、非常に面白く読ませてもらった。2012/03/01

さとし

0
精神疾患とは、「相応の神経基盤を有する意識の病理」である、ということ。潜在認知、病態失認の考え方は興味深かった。左半側空間無視の患者に、右側が同じ、左側が、一方は普通、一方は火事の家を見せたら、2つの家は同じというが、どちらの家に住みたいかと尋ねたら、有意に普通の家を選ぶ、という。左側を意識化できないが、潜在的に認知している。 精神療法が扱う「無意識」とは何かを、再考する必要があると思う。2020/05/10

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