感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りっとう ゆき
5
1952年の本。見た感じ難しそうなのに、物語のように読める。古代〜実存主義あたりまで、各時代の背景を含めて大きな流れをとらえることができる。2023/03/04
amanon
5
哲学科の院生時代から読まねば…と思いながら、五十過ぎにしてようやく読了。本書を読み通すのは、かなりしんどいが、それでも本書レベルの哲学史を読み込んで、自分なりにものにしないと哲学の徒とは言えないんだな…と改めて痛感。他の人も述べている通り、本書だけでは足りないところも散見されるが、それでも本書を哲学史の土台とすることはかなりの強みになると思う。とりわけカント哲学を始めとするドイツ観念論に重きをおいているのが本書の特徴であり、逆に言えば偏りの最たるものだが、著者がカント研究者である以上仕方がないのかも。2021/09/29
またの名
5
まるまる一章をカントだけに費やしてるところに執筆者の視点が表れている、真面目に研究を志す人の必読の書。どの哲学的潮流にも一定の意義を認めつつ欠点を指摘しておく配慮と、古代における存在vs生成、プラトンvsアリストテレス、三つ巴の普遍論争、経験論vs合理論といった簡素な図式を提示しながら整合性ある流れに再構成する点にかけては堂々の安定感。ドイツ観念論に来て勢いが果てたように見えるもその後についても少量で的確に網羅しているので、人間自身の肯定へ向かう歴史という構造主義以前の史観に留まっていても悪い本じゃない。2016/02/04
あまん
3
西洋哲学史の本では二冊程度か。概要を押さえるのであれば、あるいは流れを知るのであれば、十分だと思うのだが、疑問は残る。ミシェルフーコー と現象学については、深く見ていこうと思う。2019/09/01
μέλισσα
2
ヘルバルトとリッケルトが少し気になる。 古代が一つの流れとして割とくっきりした印象。2025/04/08